期間限定 スペシャルトーク 豪海倶楽部  

エビカニガイドブックインサイドストーリー 第12回

そろそろ、寒い季節に本格的に突入ですが、皆さん海へ出かけてますか?ここ久米島でも少しずつ秋から冬への装いが(ただ防風林が枯れるだけ)目に付き始めました。水温26度に震え(「ふざけんなよぉ〜〜!?」・・・「ごめんなさい(泣)」)、気温22度に震える(「てめぇぇ〜(怒)!!」・・・「初心に戻り、新たな気持ちで頑張りますから〜(泣)!!」)毎日です。

さて、実は来年1月後半のダイビングフェスティバル会場で、仲間たち20人で「次世代ガイドによる写真展」を開催する事になりまして(「んっ?んんっ?・・・次世代?・・・って、貴方!ご自分が御幾つだと御思い?・・・ねえ、お聞きになりました奥様!?」・・・・こういう突っ込みは無しね(笑)!!)、その準備に追われる毎日です。

このサイトでもお馴染みの鉄っちゃんや八木ちゃん・肇なども出展者なので見に来てくださいね!? 今回はEPSONの協賛を頂き、プリンター出力なんですが、そのデータを作る際に、データ作りのスペックのない他の仲間達の分も僕と鉄っちゃんで手分けして(うそうそ、ほとんど鉄っちゃん)行っている訳なんですが、肇の分のデータを作る際に送られて来たポジを見た時です。バックが青抜けの黄色いウミシダに乗るバサラカクレエビのポジがありました。「あ〜、俺もエビ・カニガイドブックの時にも、よくこんな写真撮ったけ・・・!?」と懐かしくなりました。

以前にも書いたかもしれませんが、このバサラカクレエビの名前の由来は、この子の色彩が付いてるウミシダの色彩の多さと比例してとてもバリエーション豊富な事、しかも一見地味そうなものでも実はとても味わい深いものから派手なものまで様々で、日本の戦国時代に一世を風靡したと言われる傾奇者(かぶきもの)という者達が好んだ派手な化粧や服装などの振る舞いを「ばさら」と言い、そこから来てる訳です。傾奇者で有名だったのが織田信長とか前田利家なんですが、彼らが「婆娑羅大名」(ヤンキーの「夜露死苦」じゃないですよ。本当にこう書きます)と呼ばれていたの知りません・・・・・?

(閑話休題)それはさておいて、この子達はとてもフォトジェニックでホスト(宿主)のウミシダやそれに付くエビ・カニ達は、「ナイスです!幾つになってもそうありたいものですね!?」と思わず感銘を受けるぐらい綺麗なのです。美しいのです。・・・が、しかし、Butですね(かなり古い?)、ちょっと油断するとウミシダが手の甲や腕に付きまくるんです。ウミシダの蠅だじゃくて羽枝や腕を折ってしまう事の申し訳なさはもちろん、手に付いたそれらを取りはらった後も痒い・痒いの何のって、夜寝てる間にボリボリ掻いてしまい手が掻き傷だらけになってしまう始末です。

じゃあ、グローブを付ければというと、駄目です。全然駄目です!今風に言うと、ふつぅ〜によゆぅ〜でダメっすよ〜!!・・・とにかく論外なのです!!自分の身は守れますが、ウミシダが素手以上に付き捲ります!!! ですから、触れる時はなるべく指し棒などを駆使し、素手で触るとしても、手の平だけで行い、巻き込んだウミシダが手の甲に触れないようにしないと、後で、ウミシダボロボロ&手の痒みという具合に心の痛みと身体の痛みが同時に来ますからご注意です。そんな苦労を重ねながら、揺れるウミシダに乗るエビ・カニ達の一瞬をとらえる事もまた、いとおかしなのです(ずんぶん古い)!?


川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

沖縄・久米島

DIVE ESTIVANT

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BY 編集部