ゆうすけ的エッセイ 豪海倶楽部  

海の本 7月後半出版予定

今年夏ごろ発売予定の「海の本」というのがあります。だいたい海の本というと、いやし系の写真集と図鑑をはじめとする生物の本とになってしまいます。なんか不足で欲求不満だったんですね。この本は、サンプル写真のシリーズに加わる海ものです。空の名前とか大ヒットしたんですよね。

もっと海全体をとりあげたものがあっていいよな〜って思っていました。160ページぐらいの中に、海全体をいれるわけですから、1コ1コ詳しくやるわけには、いきませんが、160ページ見たときに、全体が少しわかる、感じれる本をめざしました。

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海全体として、題1章では、海と陸が出会う海岸ぞいの話。風と波の話。潮の満ち引きと生物。海の中の光の話。海中の地形、環境、例えば、砂漠、森、海流の話。四季のうつろい。海の中の音の話。などをとりあげています。みんな写真に写りにくいものばかり、どこまでできたが? 文は簡単に簡潔に、海を知らない人でもわかる程度に、詩的な感じです。

第2章では、生物との出会い。1cm以下から、巨大なクジラまで、小さくて巨大なのは珊瑚礁で、宇宙からも見えるそうです。泳ぐ、漂う、這う、動かない、生き物たち。泳ぐといっても、以外な生き物が登場します。海のあらゆるタイプの生き物を登場させています。その多様性と海と陸の生物の常識のちがいにスポットをあてています。今はやりの、へんな生物ですね。

第3章では、海のデザインという切り口で、未知なる造形、シュールアート、彩、渋、華、形、妖、顔、匠、棘、柔、という漢字に対応させて生物をみせています。どんな生物が登場してくるでしょうか?

第4章では、命のつながり。生まれる、恋する、求める、守る、育つ、襲う、喰う、助け合う、遊ぶ、隠れるなりきる、溶け込む、技、智恵、競う、などで生物の生態をみせています。

各章、各テーマごとに、写真で見せ、軽い文と簡単な知識の説明で、読みやすいものになったと思います。

あらゆるタイプの写真が必要だったので、かなり大変でしたが、写真集的部分と生物の本的部分、科学的部分がうまくまじりあって、ちょっと違う本になったかなと思っていますので、ぜひ手にとってみてください。発売日はおってお知らせさせてもらいます。


Yusuke
吉野 雄輔

水中写真家


吉野雄輔フォトオフィス:
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