南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

デジカメ始め

最近、僕はマクロをD200で撮っています。撮っていて感じるのが被写体のエッジの立ち方が銀塩と違うなぁと思うこと。例えばこのベニハゼ。

英名でSide spot dwarfgoby 。我ながらパリッと撮れている印象がします。でもね、実際にはこれ気持ち「後ピン」なんですよ。このくらいのサイズならバレないですけど、サイズの分をひいき目に見ても、デジタルだとピントが合っているように“見えちゃう”写真が撮れやすい気がします。

ピントって、雄輔さんたちプロからすると、とてもシビアな部分。でも僕ら素人からすると「ピントが合っている」っぽく見える写真と言うのはけっこう便利だったりして。いやいや、豪海に出ているからにはそんな適当なことはできないぞ!なんて改心してみたものの、でも やっぱり合っているように見えるんならそれはそれでいいんじゃない? だってプロじゃないんだもん。

そんな僕ですが、写真を大きく伸ばすときにはちょっとだけ気を使いますよ。だって、ピントが外れてたらバレちゃいますからね。バレちゃマズイですからね。

ピントの話は置いておいて、もう一つ書きたかったのはこの写真。

ワタゲダンゴオコゼなのですが、お恥かしながら今まで綺麗に撮れたことはあまり無かったんです。いつもサンゴにストロボの光をケラレたり、そのおかげで被写体が露出不足になってアンダーに落ちちゃっていたりで…。浅いから体も揺れるし、ピントも合わせにくい。撮りにくい被写体です。この手の魚がモデルの場合、以前なら「撮れた!」という手ごたえがあるまでフィルム1本くらい楽に使っていました。確かに銀塩の場合は現像が上がってくるまでのワクワク感がたまらないのですが、この子たちは別。今まで何本のフィルムをがっかりさせられたか…。いつの間にか避ける被写体になっていましたねぇ。

でもね、デジタルだと後ろの液晶見ながら露出やピントの確認がその場でできるんですよ。ストロボの位置もケラレも確認しながら撮影できる。これってものすごく便利。ちなみに、このワタゲ君はたった5回のシャッターです。さらにエッジも立つから頭の上の毛(実際には皮弁だが)もよく分かるし。だから銀塩もいいけど、そういう被写体を撮るときにはデジタルもいいなあ、と思ったのでした。


秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

ミクロネシア・パラオ

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