ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

第三話 爺世代ガイド(後編)

この文章を、該当世代の子たちが読んでいるとは思えないし、読んでも「オヤジの独り言」か「小言」くらいにしか感じないと思いますが、それでも書き切ってしまいます。

正直な話し、実際この職業をしていて、同業者同士で出る有名な話に「夢は、趣味で、ダイビング」(笑)って言うのがあります。この話しには両側面があり、一方では「こんなに大変な仕事から解放されたいけど、止められない」もう一方では、「仮に(仕事ととして)止められても、趣味では続けたい」と言う願望があります。中には、仕事としても止めたけど、趣味でもダイビングを続けられないような悲しい現実を受け入れなければならない人もいます。ある種、そういうリスクファクターを含めて、ダイビングと言う仕事を理解していなければいけないと思います。

もちろん、仕事として受け入れるのですから「清濁併せ呑む」ことは、当然のことですし、透明度が良くても悪くても潜らなければならないのは、当たり前田のスープレックスです。(古っ!)

その場合、清かったり、透明度が良かったりする場合は、正味の話し誰でもできます。濁ってたり、透明度が悪かったりする場合に、ガイドの真価が問われる訳です。その逆境におけるプレッシャーを心地良く感じ、その域でどの引き出しを開けるのか?それはもう、そのガイド自身の個性以外の何モノでもありません。

一番自分の柔らかい部分を出せるガイドって、そういう状況下での対処というか、そういう状況下でこそ生きてくるネタを持っている人間性が問われるのではないかと思います。最終的には、自分の人間性が評価されるガイド...こんな楽しい仕事ってアーティスト以外には、ガイドくらいしか思いつかないですよ。(っとオジさんは思う)

画像は、セントマーティンのマホベイビーチで撮影した景観です。ここは、飛行機の着陸を間近で見られることで有名なビーチです。僕も、この後に来たAOMの旅客ジェットの風圧で飛ばされたくらい直近で見れます。

もう1つは、同じくカリブ海のボネールで撮影したダイビングボートが着く桟橋の風景です。世界各地から集まるダイバーの数に圧倒されながら、シャッターを押していた記憶があります。


鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」
静岡・三保

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