ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

バランス

今年の秋はワイド写真をいっぱい撮るぞ〜〜!

と、心に誓い、デジタル1眼のフジS5PROに10.5ミリのレンズを装備し、準備万端!

さすがの伊豆も秋になると、水が青くなります。伊豆特有のソフトコーラルを絡め、カラフルな!ワ・イ・ド! 楽しみでしょうがなかった。

が、しかし、待てど暮らせど今年は一向に水が青くならない。しかも、例年と違い、浅い方が綺麗で深度を下げるほどに春濁りのような水だった。

漁師さんに聞いてみると、秋に近づく黒潮がかなり遠いらしい。確かに、ショップのテラスから眺めても、青いラインがかなり遠くにある。毎年、台風が来るたびに黒潮が近づき、毎回ガラッと海が変わるのですが、そういえば今年は台風少ないもんな〜〜。被害を及ぼすこともあるので、願うことはないですが、自然のバランスを考えると、来るべきものは来なきゃいけないのかな〜?と、少し複雑な気持ちになります。

そして、それに影響してか?今年目に付くのが、イワシの仲間やアジ、クロホシイシモチ、チャガラなど、同じ魚が異常に繁殖して増えています。見てる分には数が多いのはいいですが、どこかが増えるとどこかが減り、その結果自然のバランスが崩れ、いろんなところに悪影響を及ぼすことが多いです。

う〜〜む、ずっと同じ海を見つめていると、異変に気づく。確かに海が何かを訴えようとしている。そんな海からのメッセージを受け、僕らダイバーに何が出来るのだろうか??

何が原因でそれをどうしよう!と行動することも大切ですが、まずは一番海に身近な僕らダイバーはいつも見る海を、この場(WEB上)のような、ダイバーだけではなく、万人が見られる場所で、ありのままに発信していき、みんなに認識してもらうことが、僕らに出来るせめてもの海に対する恩返しなのかもしれない。


八木
八木 克憲

1970年3月生まれ
川奈在住
ガイド会在籍

むか〜し昔のことじゃった。岐阜の山奥に一人の若者がおったとさ。小さい頃は山や川で朝から晩まで駆けずりまわりよった。その若者は、都会さあこがれ名古屋へ出稼ぎに行き公務員になったとさ。何不自由なく暮らしていた中、どこで頭を打ったのか?若気の至りというものか?公務員をきっぱり辞めダイビングの世界さ飛び込んじまった。サイパンに渡りMOCダイブセンターヒロの元、丁稚奉公をしたとさ。帰国後、縁あって川奈という海に出会い、腰を据え一生そこで潜り続けるのじゃそうだ。自然と戯れるのがそれはそれは楽しいのだそうじゃ。あ〜めでたしめでたし!

伊豆半島・川奈
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