ゆうすけの技、ガイドの技 豪海倶楽部  

ライトテーブルとルーペ

今月はまじに写真をやる人に、おすすめしたい。この頃図鑑作成のために、ずいぶんいろんな人の写真を見に行きました。最初に感じたのは、みんなライトテーブルとルーペが、意外といいかげんかも知れない。ライトテーブルが標準の明るさでないと、例えば標準より暗い(自分で見るには不都合はないわけですが)そうすると、露出がしらずしらずに、オーバー目になってしまう。ダイビング雑誌がオーバー目のせいか、もともとみんなの好みが、明るすぎなのに、よけいオーバーになっている。

本当はオーバーだけは、救えないんだけど。自分でスキャンしてもオーバー目は難しくないですか? これは印刷のためのスキャンでもまったく一緒です。では適正露出とはどれか?という問題ですが、白を見てください。簡単にいうと、オーバーは白いから、ここで誤解が多いのですが、適正露出では、白のデティールがあるんですね。白い肌の質感がちゃんとあるのを、適正露出といいます。この差は大事じゃん。質感があるから立体感がでるんですね。

特に図鑑のように、見分けにくい種を見た人が感じれる、わかるためには、これも1つの情報なんです。そういう図鑑をめざしてますが、印刷とかってやっぱり、原版よりは落ちますから。新しい図鑑ですから、ヤマケイのより、上じゃないとしょうがないですから。自分で図鑑をつかってて、不満な部分を直したいと思います。

話しはずれましたが、プロ用の標準色、標準明るさのライトテーブルは3万円台です。もう一つ、ルーペも意外とみんな気にしてない。4倍のルーペは全体を見るにはいいですが、ピントを見るためには、一つ不満。同じ写真を8倍ルーペで見ると、簡単にピンボケじゃんと感じます。小さく使う場合は4倍で目立たない程度のピンボケなら、、ま〜なんとかなるかもですが、大きく使うのは8倍で見てぴったしじゃないと、やっぱりダメです。ブレもよく見えます。ただ8倍というだけじゃだめで、簡単にいうと、重い、1万円ぐらいするルーペをすすめます。8倍で見て、少し甘いかなぐらいなら捨てなくてもいいですけど、わかるにこしたことないです。撮るとき注意するようになるからね。ブレとオーバーで借りたい写真借りれないってけっこうあったな。

ま〜そんなわけで5万円もの出費ですが、長く使う物、基本だからね。高くはないと思うけど。


Yusuke
吉野 雄輔

水中写真家


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