ゆうすけの技、ガイドの技 豪海倶楽部  

ハウジング

今月ついに、開発中のF100ハウジングが完成しました。これからテストです。キャノンEOS1Vのハウジングを見た多くの人が、いいなでも俺ニコンだからという言葉につられて作ってしまいました。1Vだと確かに高すぎるし、F100ならさらに軽量化ができるからです。さて、このハウジング、豪海クラブの専用商品に育つでしょうか。

めざしたのは、新らしい材料を使って、軽量化をはかること。でもやたらと小さく作って、水中での重量が重くないこと。これをバランスよく作ることが難しいです。JNONのKissのハウジングより、ハウジング自体は300g重くないのができました。

大きさは普通のF100とか90並の大きさですが、材料を選び抜いて軽量化をはかる、できあがったものは、同じ大きさでアンティスより大分軽いから、微妙に浮くぐらいの重量です。水中で浮くものは基本的にダメなのですが、ハウジングはストロボとかアームとかコードとかいろんなものをつけて使うからね。カタログにでないとこの性能が大事ってよくあるじゃないですか。

部材の解説

ボディー前部:ABS樹脂の塊から削りだし
ボディー後部:アクリルの塊から削りだし
ポート:ジュラコン樹脂の塊から削りだし

ボディーはホントは黒のABSにしたかったんだけど、そうすると塗装がいらなくてはげないから。でも白のABSのほうが強いのです。なんせ一応70mとかでゆがまないで使いたいので。そういう意味では金属のが強いですから。ジュノンに比較して、かなり厚く作ってあります。

後ろのアクリルは、水が入った時すぐわかるようにです。これも1cm厚ぐらいで完全に削りだしで、接着は一切使ってません。

ポートはジュラコン、まだどこも使ってないから、どこまで薄くできるのかデータがないので、厚みがありすぎかもだけど、ABSのポートにくらべれば、相当薄く、軽くできました。つや消し黒の材料の感じがすごくかっこいい。無塗装だし。

グリップ:ABS樹脂の塊から削りだし
ファインダー部、ストロボステーなど:デルリン
ファインダー、ポートの硝子部分:表面 強化ガラス
                内部 アクリルの複合材料による軽量化

あとはステンレスとアルミが少々です。



Yusuke
吉野 雄輔

水中写真家


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