南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

後ろ髪を引かれつつ・・・

タオ島のシーズンを終え、マレー半島を横断してカオラックへ引っ越して来た。今年も潜りに潜ったタオ島だった。

ジンベエザメに関しては、シーズンの前半〜中盤にかけては絶好調だったが、後半は今ひとつぱっとしなかった。その代わり、シーズン後半戦に入ると、海のコンディションが安定していることが多く魚影がひときわ濃くなり、そしてジンベエ以外の大物が出てくれたので、海自体はとても楽しめた。

今年は例年に比べるとカジキのハンティングが多く見られた。その多くはクロカジキで、見た限りでは百発百中でユメウメイロなどの補食に成功していた。ハンティングの瞬間はとても早いのだが、捕まえた後の動きはゆっくりなので、口をもぐもぐさせながら悠然と泳ぎ去る姿をじっくり見ることができる。残念ながら、見るのはいつもガイド中で、もちろんカメラを持っていない時なので、ここで写真を紹介することはできないのが残念だ。来年こそは激写したいなぁ・・・

そして、後半戦になると、ブルシャーク(オオメジロ)なんかも根の沖合に登場して迫力のある勇姿を見せてくれた。でも、見た目の厳つさとは裏腹にとても臆病でなかなか思うようには近づかせてくれなく、写真は巧く撮れなかったなぁ。これまた来シーズンに持ち越しの課題・・・

そして、個人的に大好きだったシーンはソフトコーラルが生い茂る岩の上に居ついた巨大ヤイトハタだった。その岩に潮がうまい具合に当たると、小魚がとんでもない数で集まってくるので、ヤイトハタの背景が魚影でびっしり埋まるのだ。本当はも〜っと凄いシーンをいっぱい目で見たのだけれど、写真に残せたのはこんな感じ。という訳で、結局、来年に宿題をいっぱい残してシーズン終了した・・・

豪海倶楽部がアップされる11月1日、まさにその日がカオラック店のオープンだ。半年休ませたアンダマン海がどんな姿を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ない。今年から、クルーズ船も手がけるので、既存のデイトリップボートと使い分けて、潜りに潜り倒していっぱい写真も撮ろうと張り切っている。来月は、カオラックからアンダマン海の海の様子をお届けしますので乞うご期待!


大村
大村 健
(おおむら・たけし)

1973年、京都生まれ

18歳で大学のクラブでダイビングを始め、その後、バックパックを背負って海を潜り歩く旅を経て、20歳の頃に秘境・タオ島に出会う。以後、徐々に発展してきた島とともにダイビングにのめり込んで今に至る。現在、タイの2つの海を舞台に、海のポテンシャルをフルに引き出すべく精力的に潜り倒す日々を送っている。

タイ・タオ島 カオラック

Big Blue Diving

タオ島店
17/18 Moo 1, Koh Tao,
Suratthani 84280, Thailand
Phone : 66-77-456 179
Fax : 66-77-456 772

カオラック店
4/53 Moo 7, Khuk Khak Takua Pa,
Phang-Nga 82190, Thailand
Phone&Fax : 66-76-485 544

www.bigbluediving.jp
take40mura.blog17.fc2.com

カオラックで
ダイブクルーズ

2009年11月よりスタートするカオラックのシーズンで、ダイブ・クルーズを始めます!

エリア最大級の全長35m、充実設備のとってもいい船ですよ〜。

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