南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

バランス感覚

吹き荒れていた風もおさまり、いよいよハイシーズンらしいコンディションになってきました。先月号で書いていたとおりマンタも大爆発!!・・・していましたが、それもつかの間、最近は出たり出なかったり・・・。

そんな中、この豪海倶楽部やガイド会でもお世話になっている、西表のダイブラティークの要さんがショップツアーでカオラックへ来てくれた。あの、ズバ抜けて美しい沖縄・西表の海で潜っている人たちが喜ぶアンダマン海ならではの魅力といえば何だろう?ジンベエ!?それは水物ですので・・・。やはり、カラフルなソフトコーラルの群生や、インド洋・アンダマン海ならではの固有種などかな?

そして、シミラン諸島に上陸して、有名なビューポイントで記念撮影。ダイブラティークの看板娘ソノベさんと、うちのスタッフのクマちゃんによる、ダブルY字バランス&バランシングロックの図。う〜ん、二人とも絶妙のバランス感覚ですな・・・。

僕たちガイドは、自分の海にこだわり、あくなき探究心とともに潜り続けることが大切だけれども、他の海を潜ることで、いい刺激をもらい、自分の海の魅力や長所短所を再発見することができる。日本中世界中にあまたあるダイブサイトの中から、あえて自分の海を選んで来てくれたゲストに対し、自分の海ならではのハイライトをちゃんと知っているガイドが、ゲストのニーズに合わせて紹介していく。そういうバランス感覚を養うために、僕自身も積極的に他の海にも潜りに行くようにしている。こちらのシーズンが落ち着いたら、また西表に行こうかな。要さん、そん時はヨロシク!

今月は忙しくてあまり写真を撮りにいけなかったけれど、この原稿の締め切り間際、この『ブラックピラミッドバタフイフィッシュ』を撮ってきた。インド洋のチョウチョウウオで、太平洋でいうところのカスミチョウチョウみたいな存在。略して『ブラピ』と呼ばれている。

カスミのほうがカラフルで絵になるので、固有種だからとブラピを紹介しまくらないバランス感覚が必要かな!?


大村
大村 健
(おおむら・たけし)

1973年、京都生まれ

18歳で大学のクラブでダイビングを始め、その後、バックパックを背負って海を潜り歩く旅を経て、20歳の頃に秘境・タオ島に出会う。以後、徐々に発展してきた島とともにダイビングにのめり込んで今に至る。現在、タイの2つの海を舞台に、海のポテンシャルをフルに引き出すべく精力的に潜り倒す日々を送っている。

タイ・タオ島 カオラック

Big Blue Diving

タオ島店
17/18 Moo 1, Koh Tao,
Suratthani 84280, Thailand
Phone : 66-77-456 179
Fax : 66-77-456 772

カオラック店
4/53 Moo 7, Khuk Khak Takua Pa,
Phang-Nga 82190, Thailand
Phone&Fax : 66-76-485 544

www.bigbluediving.jp
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