南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

困った・・・

10月号のコラムで、『これから始まるシーズンにどんなドラマが待っているか!?』なんて書いてたら、本当にどエライことが待っていた。。。

11月下旬から12月あたまにかけて、タイの当時の政権を批判するグループがバンコクの国際空港で大規模デモを展開。バンコクの空港が麻痺状態となったことは日本でも大きく報道された。その後は、政権交代となるも大事には発展せずに空港問題も無事解決。日本や欧米からの便も再開し、毎日就航している。

が!、しかし!!

こんなことが起った以上イメージダウンは否めない。タイに来る観光客の数が激減しているのだ。よその国の政治のことをとやかく言うのもなんだが(観光産業に貢献し外貨を落とし、税金もみっちりと払っているとはいえ・・・)、なんちゅうことをしてくれるねん!と大きな声で叫びたい。

これは困った・・・。

ということで、今の心境をトマトアネモネフィッシュの顔で代弁してもらおう。

インド洋アンダマン海には固有種がたくさんいるが、その代表選手がこのトマトアネモネフィッシュだ。ハマクマノミのインド洋対応種で、インドトマトとも呼ばれる。

幼魚の時はハマクマノミに似て、鮮やかなオレンジ色の体に、頭部を覆うように白いバンドがくっきりと入っている。成長とともに白いバンドは消えていき、白いバンドの一部がちょうど垂れ下がった眉毛のように残ることがあり、困った顔のようでとても可愛い。

成魚になると、完全に白色横帯は消えて、オレンジの体側後部に黒斑が現れ名前の通り熟したトマトのような色になる。

ものは考え様で、今とても恵まれたダイビング環境とも言える。この写真はリチェリューロックで撮ったもの。タイで一番人気のこのポイントも今シーズンに限ってはとても空いている。ダイバーが少なく魚影が濃く、レアものを見るにも順待ちしなくていい。しかも日本円からタイバーツへの換算レートがめちゃくちゃ良い。カオラックはいたって平和で絶好のダイビング日和が続いている。

是非たくさんのゲストにこの素晴らしい海で潜ってもらいたい。。。


大村
大村 健
(おおむら・たけし)

1973年、京都生まれ

18歳で大学のクラブでダイビングを始め、その後、バックパックを背負って海を潜り歩く旅を経て、20歳の頃に秘境・タオ島に出会う。以後、徐々に発展してきた島とともにダイビングにのめり込んで今に至る。現在、タイの2つの海を舞台に、海のポテンシャルをフルに引き出すべく精力的に潜り倒す日々を送っている。

タイ・タオ島 カオラック

Big Blue Diving

タオ島店
17/18 Moo 1, Koh Tao,
Suratthani 84280, Thailand
Phone : 66-77-456 179
Fax : 66-77-456 772

カオラック店
4/53 Moo 7, Khuk Khak Takua Pa,
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