潜るコピーライターのアンダーウオーターズポエム 豪海倶楽部  

ペンギン恐るべし

最近ダイビングに行く機会が少ないのですが、そのせいもあってか豪海倶楽部を読んだり、テレビの海特集などを観ると、ふつふつといろんな夢がふくらんで来ます。夢と言っても、まぁ夢なだけに突拍子もないのですが、是非ペンギンと潜ってみたいな!と…。そんな事を漠然ーと、もくもくーとね。だって、あいつら、ちょびっとどんくさい感じで可愛らしいもの。うんうん、一緒ならきっと楽しいに違いないぞ。

そして夜、お布団に入ってからは楽しみなイメージトレーニングの開始です。
まず、皇帝ペンギンのヒナを心ゆくまでなでて、だっことかをします。親ペンギンは微笑ましそうに見つめています。かたわらにはアザラシの赤ちゃんもいて、JUN-Pはそいつを枕にしてごろんごろんしたりもします。「あ〜、可愛い〜。しあわせ。そろそろ一緒に潜ろうか?」うんうん、と頷くペンギン達。上下する首に合わせて両手もぴこぴこしています。
でわでわ。順番に並んでエントリー。ザブーン!以下、スプライトに氷を浮かべたような海での楽しい一時。ここには耳抜きも、鼻血もありません。

しかし、空想にふけるうちに夜は更け、エアコンのタイマーがフツと切れたのをきっかけに、明日は出勤だということを思い出し、そのついでに思い出してしまったのです。海遊館でギュンギュンに泳いでいたペンギン達の現実を!こ、こわい。あいつら、うらぎりものだ。陸上でのどんくさい感じは見せかけなんだ。きゃぁ、JUN-Pは、飛行するくちばし恐怖症なのです。こわいよぉ。一夜の夢は、水ん中を猛スピードで飛ばしまくるペンギンの鋭いくちばしに、JUN-P最大の弱点であるお腹を突き刺されプシューっとしぼんでいきました。
やっぱりアヒルがいい。大人しいし、飛ばないし、くちばしが丸いもの。

ふわ。
そろそろ秋の夜長です。
来月は、どんな物語を書こうかな?

参考 JUN-Pの恐怖症達ABC

A 飛行するくちばし恐怖症
鳥(特に鳩とカラス)が、こっちをめがけて飛んできたらとても恐い。 とりあえず息を止めてカバンでお腹を隠す。

B 紙のはし恐怖症
指を切るというより、もし目玉をかすったら?と思うと恐くてお腹がぐるぐるする。きっとパックリ横長に開いた傷口からは寒天みたいなのがデロリと出るはずだから。

C 遅感性高所恐怖症(一番やっかい)
高いトコが好きなので、昼間はご機嫌に登って遊んで危ない事もしたりするのに、夜になってお布団の中で目を閉じると、その俯瞰だけを思い出して、足がキューッとなり、猛烈に恐くなる。

みなさんは、どんなものが恐いですか?


仲
JUN-P(仲 純子)

大阪在住ファンダイバー
職業:コピーライターとか

1994年サイパンでOWのライセンスを取得。

宝物はログブック。頁を開くたび、虹のような光線がでるくらいにキラキラがつまっています。

海に潜って感じたこと、海で出会った人達からもらった想いを、自分のなりの色や言葉で表現して、みんなにも伝えたいなぁ。。。と思っていました。そんな時、友人の紹介で雄輔さんと出会い、豪海倶楽部に参加させていただくことになりました。縁というのは不思議な綾で、ウニャウニャとやっぱりどこかで繋がっているんだなぁ・・って感動しています。どの頁がたった一枚欠けても、今の私じゃないし、まだもっと見えてない糸もあるかもしれない。いままでは、ログブックの中にしまっていたこと・・少しずつだけど、みなさんと共有してゆきたいです。そして新しい頁を、一緒につくってゆけたら嬉しいです。