ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

Kissその後 2

やっと、ずいぶん撮りましたよ。
操作にも慣れてきました。
今、こんな状態で撮っています。

ストロボはイノンのD2000を1灯です。

カメラの感度がかなり良いので、フィッシュアイのフォーカスライトで影が消せるのではないかと思っていたのですが、ダメでした。例えば、このタテジマキンチャクダイの成魚の写真。ストロボを真ん中よりもほんの少し左側から当てているので、魚の後方・右よりの部分が影で塗りつぶされてしまっています。被写体そのものが影で黒くならないよう工夫しているのですが、特に壁にはりつくハゼなどを撮る時には苦労します。

そこで、試しにポートリングにSea&SeaのYS20をくっつけてスレーブ発光させてみたのですが、やっぱりダメでした。どうも、D2000のTTLがうまく働かなくなってしまって…。写真の明るさがバラバラになってしまって、わけがわかりません。当面このままで撮って、お金が貯まったらもう1個D2000を買うしかないかしら。

ファインダーに関しては、ちょっと手を加えました。これはゲストから教えてもらった方法です。元々はノーマルファインダーで撮っていたのですが、どうもこれだとファインダーの四隅が欠けてしまって全体が見えないのです。被写体にものすごく近寄って、ファインダー内に頭から尻尾まできっちり入れた写真を撮りたい…と思った時に、全体が見えないとすごく撮りにくいんです。後から確認すると、ちょびっとだけ尾びれが欠けてたり、頭の先の余白が少なすぎて寸詰まりになってたり。

で、キャノンから出ているアイピースエクステンダーというのを付けてみました。ただ、この状態だとハウジングの蓋を閉めることができませんので、この縁の部分をかなり削り落としました。こんな感じ。

個人的には、かなり気に入ってます。
すごくファインダーが見やすくなりました。

ところで、話は変わります。あるコンパクトデジカメ・ユーザーが「コンデジなら、一眼と違って大きなものから小さなものまで、臨機応変に対応できるんじゃ!」とおっしゃっていました。

確かに銀塩一眼を使用していた時には、105mmのレンズでタテキンの成魚を撮っても青かぶりするしなあ…とか、後からトリミングするとしても60mmのレンズで小さいウミウシ撮っても絵にならないしなあ…と言うように、被写体がレンズによって限定されてしまうという不自由がありました。

ところが、同じ一眼でも、デジカメだったらコンデジと同じくらい許容範囲が広いというか、何でも撮れちゃう…って気がするんですが。

今、持ってるレンズは60mmだけ。1.5倍になってしまうので、銀塩の90mmレンズで撮ってるのと同じです。これで、30cmはありそうなタテキンの成魚はもちろん、60cmはありそうなキヌベラを撮っても、きれいに色が出ます。しかも、背景の海と根のシルエットまで写ってる。

小さい方では、3cm程度のこんなちびちゃんも撮れました。

1cmに満たない、こんなものまで撮ってます。

同じ一眼でも、デジカメにしてからは、大きなものから小さなものまで、何でも撮れるような気がして楽しいです。

この原稿を書き終えて、春分の日までガイドとして働いた後、年に一度の長期休暇に入ります。今年は同じ豪海ライターでもあるパラオの秋野さんの所で遊ばせてもらいます。

さすがにギンガメぐるぐる〜とか、サメの大群!って言うのは、この装備じゃ撮れないかな…。次号でご紹介しますので、お楽しみに〜!!


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

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