ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

がおおおっ

ご愛読くださっている皆様、明けましておめでとうございます。

私が八丈に来たのが2000年の夏、2001年に初めてのお正月を迎えたので、今年で5回目となりました。わかりやすいでしょ。

ゲストから受ける質問で一番多いのは「こちらへ来て何年になるんですか?」ですが、次に「八丈へ来るきっかけは?」というのがあります。どうも、質問をする側は「○○○でガイドをしていたんですが、一度八丈へ来た時に八丈の海の素晴らしさを知り、是非レグルスで働いてみたいと思ったんです。」というような答えを期待しているみたいです。

残念ながら、八丈へ来る前は「丸の内OL」、八丈なんて来たことも無ければ、どこにあるのかもよく知りませんでした。もちろんレグルスなんて聞いたこともない。

5年前、勤めている会社に合併&リストラの嵐が吹き荒れ、「こんなんだったらいっそ会社なんて辞めてダイビングの仕事とかやってみたいな〜!」と年甲斐もなくお気楽なことを言っていた私に、「だったらレグルスに行ってみれば?」と勧めてくれた人がいたのです。

「なにそれ、専門学校? お勧めだったら行ってみるよ! どこにあるの?」。

これが、レグルスで働くことになったきっかけです。

ちょっと行ってみる…と言って、早5年。

レグルスの常連ゲストから

    「みっちゃんはいつまでいる予定なの?」
と聞かれ、最初は
    「3ヶ月の予定です。」
とはっきり答えていたのに
    「とりあえず年末まで」
に変わり
    「多分2〜3年」
になり、今では
    「飽きるまで…」。

でもね、潜ってると、いまだに八丈で初めて見る魚との出会いがあるんですよ。しかも、ものすごい見分けにくいとか、普通だったら深海にしかいないレア物とかじゃなくて。昨年も、そんな初対面がいくつかありました。

写真のハナヒゲウツボの幼魚もその一つ。

八丈での観察例はあるし、成魚は見たことがあったのですが、幼魚は初めて。水色になるまで育ってくれると良いなあ。

で、いつになったら飽きるかなあ。

ここまで原稿が書けて、さあ送信しよう! と思っていたら、ちょうどこんなウツボが出ちゃいました。色も形も普通の、なんだか特徴の無いウツボ。全然見たことがなくて、何だろ〜?? と写真を撮っておいたのですが、現像が上がってきて、さあ調べよう! と図鑑を開いては見たものの、どうもピンとこない。

一体、ウツボって、どこのどういう部分に着目すれば良いのか、今イチわからない。

あまり根性が無いので、まっ いっか〜・・・と諦めかけていたら、親方が「ミナミウツボじゃない??」と一言。

また随分とありきたりの名前なのね〜と、もう一度図鑑を見直したら、載ってない・・・。

こんなウツボでも、実は珍しいんですって。

せっかくだから載せちゃいますね。誰もリクエストはしないでしょうけどっ。

はっ はっ はっ!


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

レグルスダイビング

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