期間限定 スペシャルトーク 豪海倶楽部  

エビ・カニインサイドストーリーから続く海の事色々! 第42回

皆さん、こんにちは。先月はPCがおかしくなり、更に新しくしたPCが初期不良を起こしてデータが出せず、更新出来ませんでした。大変失礼しました。忙しさにかまけて、PCは復活しておりませんが、ポジデータの画像で今回はお話しさせて頂きます。

さて、最初の画像はカエルアンコウモドキです。

もともと、成長しても3〜4cmの魚なので小さいのですが、手の指と比較してみると一目瞭然ですね(人の倍程の大きさのあるタイの大村健君の指では駄目ですが?!)。

次の画像はウルマカエルアンコウの幼魚ですが、こちらもその小ささが垣間見えるでしょ。

マクロレンズを使うと、その生物がクローズアップされ、なかなか写真を見る側にはその生物の大きさが伝わらない事も往々にしてあるのですが、何か自分達の知ってる物とその生物が比較出来れば、そのマクロな生物の危うさや繊細さが伝わりやすい思います(注・健の指では駄目ですが?)。

以前、雄輔さんが「写真は、引いて撮って、なんぼよ〜!!」っと、偉大なお言葉を吐かれましたが、「寄ってなんぼ」から「引いてなんぼ」に至るまでの境地は、一般ではなかなか難しいでしょうね。

もちろん、水の色や透明度や陽の光などの条件がシビアになりますが、その生物だけを撮るのではなく、マクロでもワイドでも、もし、条件が許すのであれば、周りの環境を的確に入れて撮影した方が環境を感じさせ、生物達の生命の営みを感じさせ、広がりのある写真となるのです。

自分の掌に乗せて撮影しているのですが、「こんなの自然じゃない〜?!」とか「やらせ〜?!」とかの声が聞こえてきそうですが、実際、撮影している最中にゲストの掌に自分から飛び込んだりなどのアクシデントを考えれば有り得ない事ではないですし、ダイバーがこれだけ海中を潜るようになった昨今では、これもありかな?!っと、思ってしまうのです。

以前、中村宏治さんに「これは面白い写真だ!」と、言って頂きました。自分で言うのもなんですが、「これは、良い写真です!」。

では、また、来月に!!


川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身

ガイド会所属

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

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BY 編集部