期間限定 スペシャルトーク 豪海倶楽部  

エビ・カニインサイドストーリーから続く海の事色々! 第10回

皆さん、暑中お見舞い申し上げます。沖縄久米島では、梅雨など早々に明けて毎日暑い日が続いております。夏バテ防止に、ゴーヤを出来るだけ食べている毎日です。

さて、写真はオドリハゼとダンスゴビーシュリンプの共生模様です。さて、この写真をよ〜く見てもらうと解りますが、奥にもう一匹の大きなオドリハゼがいるのが解りますか? 全ての巣穴にある事ではありませんが、繁殖行動でもないのに、時々、二匹のオドリハゼが一緒に共生している事があります。

巣穴作りを共生エビに安心してやってもらう為の見張り役を小さい方のオドリハゼがやっている時に、ハゼとエビの共生模様を時間を掛けてじっくり寄って撮影してました。その際にハゼが思う許容範囲以上に僕が近づきすぎて、オドリハゼがエビに合図しようにもそのタイミングを見失い、慌てて自分(オドリハゼ)が先に巣穴に逃げ込んで、その後、一人取り残されたエビが慌てて巣穴に逃げ込んだ後の場面です。

いつも通りに、オドリハゼが辺りの安全を気遣いながら出てきて、見張りに付き、エビもゆっくり出て来ました。しばらくフィンダー越しに観察していると、巣穴の奥から見張りをしているハゼより、一回り大きなもう一匹のオドリハゼが出てきました。

入り口付近で様子を伺っている大きなオドリハゼは、先程、見張りをしくじり、エビに危険な目を遭わせた小さいオドリハゼの見張り具合を観察し(?)、しばらくすると巣穴に入って行きました。

この3匹(オドリハゼ2匹とダンスゴビーシュリンプ)で共生している場合、オドリハゼが2匹で見張りをする事はほとんどなく、順番(?)に見張りをしているようにも見受けられますが、この時の場面では、ドジったオドリハゼに、「お前の仕事ぶりを、ここで見ておくからちゃんと仕事(見張り)しろよ〜!?」っと、監視しているように僕には思えました。


川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

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BY 編集部