ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

その時だった!

快晴続きの予報がでてる今年のGW!このまま良い方向に転がってくれることを本気で祈りますが、ワールド大会などでこちらが優位だとされる試合を観戦すると結果がともなわない時が多い僕、だから事前に予報される内容が良いということが非常に不安で、なんとか素知らぬフリしてみようと気持ちのコントロールをしてみます。

傾向としては頭の片隅にでもひっかかると半数は上手くいかないというところまで分析済みですので、完全になかったものにしてしまいたいところ。。。さてさて結果や如何に!?

今回は憧れでしばらく追ってたこの子『イナズマタテガミカエルウオ』、ワイルドでカッコいいタイトルの映画に内容なしで惹かれるように(それを世間ではミーハーと呼ぶらしい・・・)、僕の中では名前だけでその類いになってしまった魚です。前から居場所は掴んでいたもの、フリーの撮影時はおろかガイディングでも逃すばかり。必殺のそしらぬフリしてても出くわさない状況下のなかでは、幻覚だったのかと自分を疑うまでに。。。

『しかし、その時だった!!!』

目の前でのんきに鎮座されてるでありませんかぁ〜。嬉しさと同時に、たびたび期待を打ち砕かれてきた”その台詞”が名ナレーターの声で頭のなかを最初に駆け巡りました。そして次に、いままでの後悔をすっかり忘れ、僕が探してたのは”この時だったのか〜”と名ナレーターに勝手に伝えてました。最終的には”カメラって面白いですね”なんていう即興アレンジも矢継ぎ早に思いついたりもして・・・・・結果・・・・・撮り損ね。。。 違う反射神経が欲しいと反省しました。。。。

幸いにもその後のチャンスがあったので今回は良かったのですが、数少ないチャンスを逃さず活かすコツには、そう!余計な反射神経は不必要だということです。

お店が島の東に位置してるので、夕陽は途中の山に沈むことが多いのですが、リクエストがあったので行ってみました。雲も多かったので、『今日は見えないかも』と全然期待してなかったですが、あれよあれよと薄雲の前に沈みます。そして最後の層にかかった『その時だった!!』(うるせ〜)雑念無しと気持ちのコントロールの併せ技が上手くいった瞬間です。


堅田
堅田 純平
(カタタ ジュンペイ)

1976年10月16日生まれ
高知県須崎市出身

海山県に生まれながら、クラゲが嫌いで故郷を出るまで海と向き合ったことがなく上京先のコンクリートジャングルの中で、不順な動機から最初のひと雫に出会う。しかし、純粋に海に秘められた様々の可能性を手にしたくなり、覚悟を背負って26歳で久米島へ、ガイド業へ、苗字の印象はあまりにも堅いが、どんな海にも、そして人にも柔軟に接し、海を背景とした生命体のlocus&miracleを(辞書を引いて背伸びしてます)やさしく伝えていきたい願う。

沖縄・久米島

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