ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

意図すること

僕等が遭遇する様々な生き物との出会いに、明確な意図はないと思うけど、良い方向へのヒト的解釈によって学ぶべきことは多いと思う!

どうとらえるかは人それぞれで、完全にFREEスタイルなわけなうえ、正解などあるわけないのですが、だからこそ、あ〜だ、こ〜だと想像して抜かしてしまおうと思う!!

しかし私の場合、小さい頃の国語の授業で、答えは無限だ!とか言われて、テストで自由に書いたら×で帰ってきた経験が・・・今、見返すと相当的外れな回答をしていたのだろうが・・・

まあいいや。なので今でもその言葉を信じ、今回も書いてみよう!って、いつもそんなんですが・・・

ザトウクジラの来島がピークを迎えようとしてる久米島です。

毎年のことながら、その圧倒的な大きさ故、強烈な執着心を抱いてしまいます。そんな彼等と先日、ダイビング中に遭遇することができました。以前に2度同じような状況で遭遇したのですが、泡を吐いてるせいか?すぐに夢のような時間は終ってしまいます。しかし今回は様子が違います。2頭だったのですが何度となく僕等の方へ戻ってきたり、併走して泳ぐとスピードを緩めてくれたりと、エントリーしてから安全停止してる時まで彼等の姿が・・・なんだか、彼等もこの出会いを喜んでるようでした。

しかし同時に無言で生命たるものの偉大さを痛烈にアピールしてるように思うへ、目前に大きな体を目にしながらも、小さな息吹もひっくるめて生命体の素晴らしさを教えてくれたような気になりました。そしていままでの強烈な執着心が何故か少し恥ずかしい気がしました。どことなく周りが見えてなったような気がして・・・

さておき!!

小生、実は大事なときにカメラは持ってないことがほとんどで・・・

今回の写真はお借りしてしまいました(撮影:エイカさん)上は僕とそのクジラ達です(自慢ですね・・・)でも幸運にもこの瞬間は4名のゲストさんと共感することができました!それにもまた大きな意味を感じます。

収穫が最盛期を迎えているサトウキビ!僕等の背丈を追い越し、先端にススキのようは花をフサフサに実らせ、毎日ザワワと風に音たててます。上は通勤路にある小山の坂からの風景で、朝陽に照らされ一面黄金色に染まった様子!まさに琉球における金色の野です。冬は日が昇るとあらゆる色がシックなので、朝か夕方のドラマが面白いかも。

収穫が終ると町の視界が開けます、とほぼ時を同じにしてザトウクジラも北へ!この短い期間おもっきりDVしよう!!


堅田
堅田 純平
(カタタ ジュンペイ)

1976年10月16日生まれ
高知県須崎市出身

海山県に生まれながら、クラゲが嫌いで故郷を出るまで海と向き合ったことがなく上京先のコンクリートジャングルの中で、不順な動機から最初のひと雫に出会う。しかし、純粋に海に秘められた様々の可能性を手にしたくなり、覚悟を背負って26歳で久米島へ、ガイド業へ、苗字の印象はあまりにも堅いが、どんな海にも、そして人にも柔軟に接し、海を背景とした生命体のlocus&miracleを(辞書を引いて背伸びしてます)やさしく伝えていきたい願う。

沖縄・久米島

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