ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

魔間(間合い)

例年より10日ほど遅くの梅雨入りに、のんきな安堵と不安を抱いてますが、いきなりの梅雨前線の本州停滞には、好天のつづく第三者側とて眉間に皺をよせてます。というのもやはり『水』、節水は余裕の覚悟がありますが、断水は尻込みせざる得ません。・・・でも四川やミャンマーに比べれば、たかだか知れた悩みですが。。。ドラえもん募金して下さいね!!

さて今月は間合いでいってみよう!!

水温・透明度の上昇で夏場の風物詩『ホソカマス』が群れをなしだしました。例年不思議な形の群れをなし、纏まりも良く、おまけに近づくことができる、とっても魅力的な魚です。上の写真は同僚の坂口がゲストに少しでも長くそんな彼等を見てもらうために、間合いを取る瞬間です。けして十六文キック(ん?そんなにあったけ〜)でカウント1・2・3〜を狙ってるわけではありません(笑)押し引きのタイミングのサジ加減を一歩間違えば、群れを崩し、冷ややかな視線を投げかけれ、忘れるという伝家の宝刀でも抜かないかぎり夢にまででてくる『くやしさ』がまってます(いいすぎか?)。

しかし、彼女にしか見えない、彼女がつくった、彼女の魔間(間合い)!各人が持つその恐怖の境界線を、毎回果敢にも攻め、苦汁をのみながら極限まで高めて、立派なカマス使いへと成長してくのです。皆さんも日常にあふれる『魔間い』楽しんでみてくださいね。

さておき、島はそろそろ旧暦のユッカヌヒー、ここ久米島でも伝統行事である『ハーリー大会』が行われます。意気込みはエイサーにつぐ勢いなので3週間くらい前から青年会を中心に仕事終わりの夕刻に練習が行われます。 本番の華麗な様子もいいですが、夕陽を浴びて煌く水面に、男共の渾身の力で飛散する水しぶきが、直向さと情熱だと思い、ノコノコ写真を撮りに行ったが最後でした、よりによってその日にかぎり漕ぎ手が足らず・・・もちろん『いちゃりばちょ〜で〜精神』全快ですので、1枚も切れず混ざって漕いでました。。。上の写真は知り合いに押してもらったやつです(ありがとうございます)これも魔間?いや、魔会いでしょうか???でも本当に嬉しく楽しい島時間です。


堅田
堅田 純平
(カタタ ジュンペイ)

1976年10月16日生まれ
高知県須崎市出身

海山県に生まれながら、クラゲが嫌いで故郷を出るまで海と向き合ったことがなく上京先のコンクリートジャングルの中で、不順な動機から最初のひと雫に出会う。しかし、純粋に海に秘められた様々の可能性を手にしたくなり、覚悟を背負って26歳で久米島へ、ガイド業へ、苗字の印象はあまりにも堅いが、どんな海にも、そして人にも柔軟に接し、海を背景とした生命体のlocus&miracleを(辞書を引いて背伸びしてます)やさしく伝えていきたい願う。

沖縄・久米島

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