南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

フィリピンに住む人たち その3

いよいよ日本も間もなく夏本番のシーズンですな。もう少しだけ梅雨のジメジメを我慢すれば、そこはもう・・・!!!なんてな事を書いてるコチラ「セブ島リロアン」では4月からとっくに夏本番。このごろでは夜になると虫の鳴き声がちらほらと・・・

ってなこって、「オレもあ〜だこ〜だしている間にフィリピン在住暦10年以上を重ねていたことにに気付いた」と書き出したのが先々月&先月、今月は「その手の話 パート3」である。

マクタン島の新規ダイビングショップ立ち上げに伴い、その立ち上げスタッフとしてサイパンからセブへとやって来たのがかれこれ16年ほど前。フィリピンの海を潜り始めた頃の話。

ある日のダイビング中、クラゲに刺されてしまった。あまりクラゲに刺された経験のなかったオレは、その痛みと驚きでかなりビビッたのである。 ダイビング終了後、一緒に潜っていたローカルスタッフに事情を説明し、何に刺されたのか聞いてみると

「あっ、それは“サラバイ”です。」と・・・

「サラバイ」とは現地ビサヤ語での名称。通称“目玉オヤジ”こと「コボウズニラ」と言う名前のクラゲで、泡粒のような頭(?)と糸のように細く数メートルに亘る長〜い触手。コイツ結構毒性が強く、刺された瞬間ビシビシビシッ!とショックが走るのだ。ソイツが首に巻き付き、首、顔、手の甲などを多数刺された。そしてスタッフは続けて

「今の時期、多いクラゲだけど大丈夫です。問題ナイ」と・・・

大丈夫と言うことなので少しだけ安心したのだが、なかなか痛みが治まらない!?「かなり痛いけど本当に大丈夫なの?」ともう一度聞くと

「大丈夫!痛いだけ。問題ナイ」と・・・

さらにその後、痛みが薄らいできたと思ったら、今度は猛烈な痒みがっ!もう痒くて痒くてたまらないっ!!!「今度はスゲー痒くなってきたよ!?」と聞くと

「大丈夫!痒いだけ。問題ナイ」と・・・

さらにさらに、痒いもんだからボリボリやってると、今度は真っ赤になって腫れてきたっ!!!首、顔、手の甲、全部ボッコボコっ!!!痒みは強くなる一方。これはちょっとマズイんじゃないのかなぁと思い再度スタッフに聞いてみると

「大丈夫!大丈夫!痛くて、痒くて、腫れるだけ、2〜3日。問題ナイ」

おいおい、それって、大丈夫じゃねぇし!!!問題なくねぇし!!!

後日聞いたら、彼も少し刺されていたそうな。でも彼らは馴れているうえ、色が黒いから見た目には判らなかっただけのようだ。

こんなこと考えながら魚(じゃなくて“彼ら”)と付き合ってるのってオレだけ?

と言うことでまた来月。


五十嵐
五十嵐“Garuda”一規

1968年11月29日生まれ
横浜市出身
射手座 申年 RH+O型

バンドマン、大道具、そしてダイバーへと転身した変わり種。昆虫・プロレス・甘い物が大好きな現役ハードコア・パンクスだが、バーボン片手にロックを聞きながら毎夜繰り広げられる魚談義はいたってマジメとの噂・・・。秘密結社「赤い魚団」代表。

フィリピン・セブ島 リロアン

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