南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

SLY & THE FAMILY “アカタチ”!?

どうやら今年は“コイツら”の年のようである。

“コイツら”とは「アカタチの仲間」のことである。その理由として今年は幼魚たちがいろいろな場所で見られている。それも一箇所に付き5〜6匹、幼魚はコロニーを形成しないので疎らな感じもするが、これは例年に比べてかなり多い方である。そんな年は決まってアカタチの仲間を多く観察できるのだ、それも数種類。

リロアン周辺地域においてコイツらはいつも見られるような感じがするが、実は年によって当たり外れの大きなタイプの魚なのである。で、今年はどうやら“当たり年”のようであるが、そんな年が数年おきにやって来る、その周期はかなり不定期なのだが・・・。

そもそも、豪海クラブの今月のテーマに「アカタチの仲間」を取り上げようと思ったのは、先日久しぶりに撮影したアカタチの仲間の幼魚の画像を見ていたときである。実はそのとき作業をしながら聞いていたのが「SLY & THE FAMILY STONE」だったのだが、コイツらもまた不定期にアルバムを出していた連中なのである。それもアカタチの仲間の“当たり年周期”と同じぐらいの約2〜3年おきになのだ。それも一時は死亡説まで流れるぐらいの本格的不定期カムバック野郎なのである。

この幼魚は黄色い体色と体長約80ミリ程度のお手頃サイズなあたりが、ま、いわば「SLY & THE〜」の代表的なポップ・アルバム「Dance to the music」ってとこだろうか・・・。

で、今度は最初の黄色いヤツの成魚と思われるヤツ。コイツはデカくて体長なんと約700ミリ!!!ゴッツくて可愛さのかけらも無いが、ヘンテコリンな形状の巣穴を掘ることやコロニーを形成してみんなでニョロンニョロンしている姿など、また妙に背鰭・シリ鰭が美しいことなどが何ともマニアごころをくすぐるため、さしあたり71年のアルバム「There’s A Riot Goin’ On / 暴動」っぽい。あまりにも暗くて地味でメッセージ過のアルバムだが、これは確かに名盤であるっ!!!

って事になると、コイツは差し当たりスーパーヒットアルバム「STAND」ということになるかな・・・。コイツは「インドアカタチ」の若い個体で体長約120ミリ、いい塩梅のサイズと背鰭に入る大きくて明瞭な黒色斑がかなりポップなイメージを出している。また、ピョロンピョロンとしょっちゅう巣穴から飛び出すこともあいまって結構な人気種である。しかし、コイツが多く見られた年は今までに一回しか無い・・・。このあたりも「SLY & THE〜」のヒットアルバム周期と似ているのが気になるところだ。

さて、今年のMTVかなんかのアワードものでの授賞式で、何と世界的スーパーアーティストたちによる「SLY TORIBUTE」なるものが繰り広がられたようで、何と後半には中心人物の“SLY STONE”こと「シルヴェスター・スチュワート」本人さまさまがステージに登場してパフォーマンスを披露したそうな!!!こうなるといやがおうにも“SLY復活!?”を期待してしまう。

“SLY”本人は全く思ってもいないだろうなぁ・・・、あんたが復活するとアカタチの仲間の当たり年が来るなんて事を・・・。

ところで、こんなこと考えながら魚と付き合ってるのってオレだけ・・・?ということでまた来月。


五十嵐
五十嵐“Garuda”一規

1968年11月29日生まれ
横浜市出身
射手座 申年 RH+O型

バンドマン、大道具、そしてダイバーへと転身した変わり種。昆虫・プロレス・甘い物が大好きな現役ハードコア・パンクスだが、バーボン片手にロックを聞きながら毎夜繰り広げられる魚談義はいたってマジメとの噂・・・。秘密結社「赤い魚団」代表。

フィリピン・セブ島 リロアン

VILLA TROPICAL PARADISE

Lower Lo-oc, Lo-oc, Santandesr, Cebu 6026 PHILIPPINES

Tel/Fax:+63-(0)32-480-9035

villa-tropara.com
blog.goo.ne.jp/1wgp-liloan
garuda@villa-tropara.com