今月の一枚 豪海倶楽部  

クロスズメダイの幼魚

そろそろ暖かくなってきましたね〜とはいえ伊豆の水温は18から19度、今年は少しおそいかな。でも今はウエットスーツにかわり、やっぱりドライよりも、身軽で快適ないい時期になりました。さて今月の写真ですが、クロスズメダイという、身も蓋もないような名前をちょうだいした、かわいそうな奴です。なんでこんな名前かというと親の色からきたんですね。たんなる黒一色の魚でだれにも見向きもされないんだろうな〜。本当は親の色もよく見ると黒でなくて、濃紺で渋い美しさがあるんですが、きっと学者さんは、死体を見て名前つけたんだろうね〜

実はこの魚には謎があります。写真は10cmぐらいの幼魚。親は20cmはあるかというスズメダイにしては大型の部類です。こどもは2cmぐらいから、この写真と同じ色で、このサイズまでは、きれいな写真の色です。この写真の魚より少し大きいサイズの奴はごく稀に、親と同じ色のがいるんですが、途中の色というか色が変わる段階の奴はいるのだろうか?と思い、そこら中のガイドさんに聞いたのですが、だれも見たことはありません。一瞬、あるいは1時間で、、このきれいな色からただの真っ黒い、親の色に変わるのかもしれないんだけど、、、なんか信じられません。ハハ、、誰か途中見つけてくれよ〜〜もしかして、2種類だったりして、、でも、日本のスズメダイの子供、全部今回の幼魚図鑑で、見てますから、2種なら黒い親のかもしれない謎の幼魚がいるはずだからね。きっと一瞬でかわるんだろうな〜〜

ま〜がたがた難しいこと言わないで、きれいなクロスズメダイの幼魚みてかわいい〜〜って言ってる方がまともですね。


Yusuke
吉野 雄輔

水中写真家


吉野雄輔フォトオフィス:
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