ゆうすけ的エッセイ 豪海倶楽部  

パラオ第1回 大物ざんまい

パラオいってまいりました。ずっと幼魚図鑑ばかりとっていると、しだいに欲求不満がたまってきます。あとオヤジは、体が冷えたな〜なんて感じてきます。そんで暖かいとこ行って、青い海がとりた〜いなどと叫ぶ前に行ってしまうのです。

いろいろうれしいことがあったけど、たまたま年に1週間しかない、イレズミフエダイが大群を作る時期にあたっていて、しかも運よく、豪海クラブ執筆者デイドリームのアキノの所がその場所、ペリュリューに潜りにいったのです。ポイントとしては少し遠いいので、凪がよくないとそんなには行かない場所ですから。20年ぶりぐらいにここにもぐりました。

イレズミフエダイは、そうだな〜僕なんかで年1回みるかなという魚、パラオのガイドさんでも、そんなもんかもです。でそんな珍しい奴が、一体どこにいたのか、この時期この場所に何千という数で群れるのです。最初誰かの写真で見たときホントびっくりしたもんな〜。誰も確認はしてないけど、産卵のために違いないでしょう。

パラオは他にも、ミヤコテングハギとかツノダシとか、普段群れでなんかみれない奴がドバーっとした群れでみれるんですね。やはり1週間ぐらいだけど。

他の場所でもやってるはずだけど、産卵にむく多分潮の流れが外洋に出ていくようなポイントがダイバーのポイントとパラオのようにかさなっていないのでしょう。

他にそれなりの確率で、ロウニンアジの群れもみれるし、ギンガメアジ、ブラックフィンバラクーダ、サメの群れなんかも出る。マダラトビエイもマンタも結構みれる。アクアマジックのガイドの長野の写真を見せてもらうと、ブルーコーナーにホント100ぐらい鮫が写ってる写真あるもんね。沢山人が入るようになったから、へったらしいけど。それでもブルーコーナーにはいつも鮫がいますから。

鮫といえば、小さな鮫に体をぶつけるギンガメアジ、見たことありますか?これは今のところ、ギンガメアジが群れで鮫を追い払う攻撃というふうに解釈されているようです。だけどな〜なんかその割には緊迫感ないんですよね。僕がおもってるのは、鮫肌を利用して体をかいてるような気がすんのね。

よく回遊魚って、砂とかにも体ぶつけてというか、すって体かいてんだよね。ツムブリが亀の甲羅に体たたきつけてんのも撮ったことあるし、ギンガメのも同じような気がしてます。鮫肌を利用して体をかいてるような気がすんのね。もしそうなら利口だよね。


オグロメジロザメとギンガメアジ

イレズミフエダイの大群

Yusuke
吉野 雄輔

水中写真家


吉野雄輔フォトオフィス:
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