南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

ペリリューの魅力

皆様はじめまして
今号より参加させて頂きます遠藤と申します。

昨シーズンまで7年間パラオの首都、コロールのDayDreamでガイドをしていて、今シーズンから秋野と入れ替わりでペリリュー島に来ています。日本から見たら相当田舎なコロールでさえペリリューから見たら大都会。はじめはここで暮らしていけるのかと不安になりましたが住めば都ってホントですね。今ではすっかりペリリュー大好き人間になっています。

そんなペリリューの魅力は島の極端なのんびり差加減と海のアグレッシブさのギャップ。

ペリリューの海の魅力については秋野がさんざん吼えていましたがそりゃもう凄いのなんのって!ちなみにひどく掛かる時のダウンカレントも凄いのなんのって!!そんなハイリスク、ハイリターンの海でいかにリスクを減らしていい海を案内できるかが我々に課された使命なわけですね。

そのハイリターンの典型がロウニンアジの群れ。ペリリューって言ったらロウニンアジの群れでしょっていうくらいポピュラーなネタなのですが、多いときには数千匹の群れになります。いや、数百匹じゃないですよ、数千匹です!時に河の様になり、時に壁になる彼ら、群れの真っ只中に身を置いたときのアドレナリンの分泌量はハンパじゃありません。

が、あんなデカい図体してしかもハンパではない数群れているくせに以外と小心者。ある程度距離を詰めてしまえば自然と群れ全体で向こうからこちらにプレッシャーを掛けるために寄って来るのですがそこまで持ち込むのが大変。いかにもいそうな場所には別働隊の小群れ(と言っても300匹位はいるのですが)を配置して本隊は分かりにくそうな場所に身を潜めていたり、濁った潮がかかっていると潮の流れとは関係なくその濁りの中に身を隠したりとなかなか攻略しがいのある動きをしてくれるんですよね。そんな彼らをバッチリお客様に見せるためにあの手この手の技を仕上げに使うのが僕のパターン。そう、見方を変えれば怪しい技を繰り出している胡散臭いガイドが僕なのです。でもいいの、安全にいいダイビングを提供できる方法を模索した結果がこれなのだから。折に触れてそんな怪しい技の数々も紹介していきますね。どうか怪しまずにお付き合い下さいませ。



遠藤
遠藤 学

1973年生まれの東京人

学生時代に所属していたダイビング部のOBである現オーナーにサラリーマン時代の1/8の年俸でヘッドハンティングされ、パラオに移り住んで早9年目。

七色の技を繰り出す怪しいガイドで独自の地位を築くも、年々ハードルが高くなるお客様のリクエストに応えるため日々技の開発にいそしんでいる。

次の目標はバショウカジキ。うまく魚が技に反応すると「来た〜」と、言うより「食ったぁ〜」と叫んでしまう釣りバカでもある。

ミクロネシア・パラオ

DayDream PELELIU

Tel:680-345-3551

www.daydream.to/peleliu
endo@daydream.to