南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

南北縦断サファリ

先日、来年の南北縦断サファリのスケジュールが決まった。

南北縦断サファリとは、毎年冬から春のスペシャルイベントとして、北のカヤンゲルから南のペリリューまでを数日かけて潜りながら移動するダイブサファリのことである。通常のダイビングポイントとなる南西ゲメリスエリアでなく、北のリーフとカヤンゲル環礁、及び南のペリリュー島周辺を集中的に潜るのが特徴となる。特に北エリアはまだまだ未開ながらビックポイントが多く可能性とチャンスがある場所なだけに期待も膨らむ。それに南の横綱ペリリューがジョイントする、まさにスペシャルなサファリなのだ。

北のエリアが中心となる日程前半は、今年1年かけてリサーチした新しいポイントや、既存のテールトップリーフ、ロックタワー、コソールリーフが軒を連ねる。ギンガメ、バラクーダの定番大物はもちろん、シルバーチップシャークやシルキーシャークといった“ちょいレア”なサメも頻繁に登場する。とにかく魚がスレてないのが北の特徴で、サメも魚も僕らダイバーを見ると寄ってくることも多い。そして北の横綱テールトップリーフはペリリュー顔負けのロウニンアジの群れを見られる可能性や、カジキとの遭遇率も高い。否応無く僕らのアドレナリン量を増やしてくれるビックポイントである。

もちろん、大物ポイントである以上ある程度の当たり外れはある。しかし今回のツアーは月齢に合わせて組んでいるので、ガイドする僕らもそれなりに自信がある日程に仕上がっている。今年は2本だけだったスケジュールも、来年2009年は1月、3月、4月、5月の、計4本に増えた。可能性が増えた分プレッシャーも大きくなったが、楽しめる回数も増えたわけだ。夢と可能性のある海には「ロマン」という言葉が似合う。そんな南北縦断サファリ。さて、来年は一体どんな海を僕らに見せてくれるのだろう。今から楽しみで仕方ない。


秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

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