南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

ペリリュー

今月からまたパラオ・ペリリュー島に滞在してステーションブランチを開ける。11月から来年5月までの期間限定。良く聞かれる質問が「何故、期間限定なのか?」ということ。理由はカンタン。通年開けるにはここの海は難しすぎると考えているからだ。

パラオは夏に南西へと風が変る。ペリリューの位置を見ると分かりやすいのだが、この風向きだと何も遮るものの無いまま太平洋からの風が直接島に当たることになる。当然ながら海も荒れるし、小さな島だから島影は大して出来ない。そんな状況ではペリリュー島周辺のポイントを潜るのは難しい。おのずと東側コロール寄りのポイントのみが選択肢として残る。しかしそれらのポイントはコロールのお店から日常的に行ける場所でもあり、それならコロールで通年営業をしているDayDreamPALAUで潜ればいいのだ。ホテルだって、レストランだって、ペリリューとは比べ物にならないほどコロールは便利だ。インフラだって整っている。ペリリューは遠いから移動費もかさむし、挙句に潜るポイントが同じならコロール滞在がいいに決まっている。

もちろん夏のシーズンでもペリリュー近辺のポイントに行けることもあるだろうし、風の吹かない日もあるだろう。でも、それが50%以上でないなら、お客さんがあえてペリリューに滞在する必要性が無くなってしまうのではないか?と思う。

何も無い島であるペリリューの魅力は、何も無いけど、どことなくテキトウでホノボノのとした島の雰囲気を楽しめること、そしてこの海のダイビングポイントとしてのポテンシャルの高さに尽きると思う。昨年の僕のログを見てみると、我ながら壮観である。全てここに書くのは大変なので、ログを参照していただきたい。

だから僕らは風が北東に変る季節にこだわり、それが11月から5月の期間限定の理由なのだ。さて、今期はいったい何が出てくるやら。楽しみで仕方が無い。


秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

ミクロネシア・パラオ

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