ペリュリューで小物探しも芸のうち
ホントか〜〜!?

ペリュリューみたいなゴウカイな海に潜ると、当然大物に目がいってしまう。
そんなわけで、こういう場所にいる貴重な小物は、撮る機会がほんとに少ない。
豪快で、そんじょそこらでは見れないシーンを捨てて、
例え自分は撮影をけっこうしているシーンでも、そうそういい写真が撮れるわけではないし、
何回も撮影しなおさなきゃならないから、小物探しはかなり勇気がいる。
大物に挑戦して、失敗したほうが、さわやかでしょ!

大物を横目に見つつ、小物を探すと、どっちつかずで失敗するのが普通だ。
レンズも泳ぎ方もちがうから、なかなか芸がいる。それにしても、コーナーで出た大きな鮫、
久しぶりに見た大物だったので超感動したが、撮れなかった。
だからどっちか一つ狙いにしたほうがいいって言ってるだろ!っつうの。

人間は理屈でわりきれないし、欲も深く、両方にひっぱられて中途半端になると考えるが、
二兎をおわないと二兎を得ずを信条に今まで生きてしまったので、開き直るしかない。


パラオ方面のキンギョハナダイのオスだ。
世界に広く分布する魚だけどオスの色がずいぶん何種類もいる。
ホント同種かいなと思うが、メスの感じはまったく一緒だからな〜


あっちに多い奴。アンティアス2とか、いいポイントだよな。
そうそうアオマスクの子供3ステージがいっしょくたに泳いでいた〜〜〜
超貴重だ。ここではけっこうあたりまえ?かもしれんけど
俺は写真でも見てないステージで、幼魚図鑑にだせるかな〜〜
涙ちょちょぎれたが、人に自慢しても・・・


コガネスズメダイに似た奴。フィリピン方面にもいたよな、確か青いのが子供、だったよな。
で先日本部で肇が発見したので、撮影させてもらった。
多分他でも記録されてるだろうけど、この子供日本でみつけたいね。


これはうれしい、イナズマタテガミカエルウオのyg。
もともと日本では稀種のこいつ、パラオでは会いやすい。けっこういるから。
多くはないけど。で幼魚はさらに出会わないもんね。


1番うれしかったのは、ホクロキュウセンのyg。2cmほど。
このサイズの子供、ずっとさがしていたのだが・・・
本部でさがしてたこともあって、先に潜っていたハジメが沢山いますよーと教えてくれたが、
ホントゴロゴロいたのでびっくりだった。
背びれに3つの点があるのだ。もう少し大きいと3個目の点が消えてしまう。
ささいな差だな〜されど幼魚たかが、幼魚か〜!


ペリュリューエリアからコロールエリヤに行った時シアーズトンネルにて
大昔からいつも写真がいまいちのコリンズピグミーだ。
これあんまり他で見つかってない。
洞窟のおくで、壁にはりついてちょろちょろ、逃げるし
30mはあるから、とりにくい。今回は風景写真をすててこれだけ撮れればいいと集中しました〜〜
小笠原で記録され、先日アヤメヤッコと和名もついたんです。


バージェスバタフライは、久米島で記録されてる。
こいつも撮り直ししとかないと・・・
われながら地味です。


一生撮るまいと、心に誓ったはずの、ギンガメアジの群れ。
今まで何枚撮影しただろうか?
でもやっぱ、見ると撮るもんだね。

それにしても、アンティアス2もっと行きたかったぞ、
これ自体人にはすすめないけど・・・
そんなわけで、ペリュリューの夜もふけていくのでした。

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(ゆうすけ=水中写真家