ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

小さなアイドル

「あんたらぁ〜この寒いのによく潜るね〜〜」
港のおばちゃんが呟いた。

2〜3ミリと、とても小さな生き物を一目見ようと、すごい数のダイバーが海に訪れる。そのアイドルこそが「ダンゴウオ」。見た目はダンゴというより、カラフルな仁丹?といった感じです。

毎年3月初旬、春の嵐が吹き荒れたあと、頭に天使の輪を付けた稚魚が現れる。今年は、水温の関係か?海藻が少ないので、例年より多く感じられるくらい簡単に目に付く。ひとつの海藻に3個体乗っかっていることあり、まさに、昔一世を風靡した、ダンゴ三兄弟である。赤・緑・茶と、色もいろいろ。性格も個性があり、赤がちょこまかやんちゃ坊主!緑はクールにカメラ目線!茶は世間にはまったく興味を示さない!?

寒さを忘れさせてくれる、小さなアイドル達。成長と共に天使の輪が消え、5月末くらいには、5〜8ミリくらいになるころまでは、日中でも観察可能です。


八木
八木 克憲

1970年3月生まれ
川奈在住

むか〜し昔のことじゃった。岐阜の山奥に一人の若者がおったとさ。小さい頃は山や川で朝から晩まで駆けずりまわりよった。その若者は、都会さあこがれ名古屋へ出稼ぎに行き公務員になったとさ。何不自由なく暮らしていた中、どこで頭を打ったのか?若気の至りというものか?公務員をきっぱり辞めダイビングの世界さ飛び込んじまった。サイパンに渡りMOCダイブセンターヒロの元、丁稚奉公をしたとさ。帰国後、縁あって川奈という海に出会い、腰を据え一生そこで潜り続けるのじゃそうだ。自然と戯れるのがそれはそれは楽しいのだそうじゃ。あ〜めでたしめでたし!

伊豆半島・川奈
Diving Service 川奈日和

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