ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

第五話 ガイド比較論(中編)

トップを飾るガイドは、久米島の川本 剛志です。

当然と言えば、当然の人選です。剛志とは年も同じで、名前に「志」を持ち、かたや「剛く」かたや「多く加える」と言う何とも剛胆かつ欲張りな...。

そして、同じノリでゆけば、その比較対象になるのは、ニューカレドニアの小川 理志くんです。

マサシくんは、理性の理、理知の理というように、前出のイケイケな2人とは違った冷静な志に基づいているようです。

なんか、名前占いみたいな出だしになっちゃいましたが、この2人を比較するのは、非常に意味があると思います。単にスタイルが良く、男前だという見た目の話しではなく、ガイドのスタイルというか、上手さの傾向が似ているのです。で、その得意とする分野は「空間把握」です。そういう状況で一緒に潜っていないので、確かなことは言えませんが、パラオの秋野くんもこの能力は抜群でしょうね。

ダイビング屋だったら、そんなモンは能力の内に入らない!って思う人もいるかも知れませんが、僕も一応プロガイドの端くれです。その僕から見て、この2人の3次元把握の領域はかなり高いと感じるのです。剛志は完成型から既に円熟の域に達しようとしています。対してマサシくんは、今まさにその能力を開花せんとしている感じです。

この両者のガイディングを受ける際は、その辺の「上手さ」を堪能してみて下さい。ガイドで、その海の評価は変わる!は僕の口癖ですが、ガイドをどんな角度から評価するかで、今まで知らなかったガイドの力量を改めて知ることができると思います。

画像は、古見 きゅうちゃんが撮影した川本 剛志と、鍵井 靖章くんが撮影した小川 理志くんです。

偶然にも、TBSの情熱大陸に取り上げられた2人に撮影してもらっている両名って...羨ましいですね。


鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」
静岡・三保

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