ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

第二話 トライ&エラー(前編)

何か、海のガイドって、随分と難しいハードルの高い技能職のように聞こえますが、そんな事はありません。根本は、海が好きな人、人と接するのが好きな人、生物が好きな人、人の笑顔が活力になる人なんです。

知識とか技術とかは、後で付いてくるもので、その質の高さはガイド本人の「本気」に比例します。しかし、いくら真剣に臨んでも、失敗やカラ回りは後をたちません。しかし、しっかりと反省し、そのエラーを「糧」とすれば、同じような過ちは少なくなります。

さて、ガイドってどうやったら上手になるんでしょうか?

まず、初めに行なうのは、生物の同定です。これは図鑑と睨めっこして、その写真との質感の違いを把握しなければなりません。種や科によっては、見極めるポイントがありますので、それを魚類検索図鑑で把握します。また、その筋の生き物に詳しい人や同業者と仲良くなって情報交換をします。一方的に聞いてもダメです。「交換」できる材料が無ければ好感度が下がります。(笑)

若さだけで聞ける年齢の範疇は、それほど広くありませんので、ご注意を!

そんな試行錯誤を繰り返しながら、自分の活動するフィールドで、頻繁に観察されるモノから始まってレアな種に至るまで、満遍なく押さえてゆきます。ログ付けで、突拍子もないような間違いが無くなれば、ガイドとしての第一段階は終了です。

次は、季節感の把握です。どの時季、あるいは何月に、どんな生物が見られるのか? 年差、季差、日差が伴うこの漠然としたイメージを体得することで、そのディスティネーションで活躍するガイドたる市民権ならびに、認知を得ることができます。旬や早い、遅いなどを知ることで、ガイドの際の選択や判断をスピーディーかつ正確にし、ブリーフィングやログの時のストーリー性を豊かにすることができます。更に、一連の繁殖行動を知ることで、よりドラマチックでドラスティックなガイドが可能になります。

トドメは、写真やビデオの撮影が堪能になることで、対外的にフィールドの魅力を可視化することができるようになるのです。


鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」
静岡・三保

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