八ック謎ナゾ生命体 豪海倶楽部  

喪中はがき

「つぶやき」の方には年賀状について書きましたが、実は私、喪中です。

今年の正月明け早々、両親と一緒に暮らしていた祖母が亡くなりました。

亡くなってからしばらくして、「そっかー、あたし、来年の寅年の年賀状、喪中だから出せないんだ…」と思いました。何年も前から、寅年の年賀状には飼い猫のココにタイガースのハッピを着せた写真を使おうと楽しみにしていたのです。とても楽しみにしていたものですから、それができないのは、何とも残念でなりません。あまりにも残念なので「本当にあたしは喪中なのか?」とネットで調べてしまいました。

それによると、自分の両親、あるいは兄弟、あるいは子供が亡くなった場合には、間違いなく喪中。祖父母や伯父、伯母などの場合、同居していたのであれば喪中。あるいは同居していなくても、悲しみがとても深い場合には喪中。私の場合、亡くなったのは、同居していたことのある祖母。ちょっと微妙ですが、両親と同居していたんですから、やはり喪中でしょう。100歳の大往生でしたから、亡くなってもお目出度いくらいだと言われましたが。

とにかく喪中だということが決まった時点で、次は喪中はがきの準備をしなくてはならないと思いました。よくよく考えてみると、私は喪中はがきを出したことがありませんでした。社会人になる以前の頃って、もし喪中だとしても、年賀状を出すのを止めるだけで喪中はがきなんて出さなくないですか? 例えば、子供から年賀状をもらうことはあっても、喪中はがきをもらうことなんて無いですよね? 子供が書いた喪中はがきなんて、ちょっと薄気味悪いし。私の場合、最後に残った祖母以外の近い親戚は、みんな私が社会人になる前に亡くなってしまったので、今頃になって人生初の喪中はがきを書くことになったのです。

そこでまたネットで調べてしまいました。

喪中はがきって、どんなのがあるのかしら〜?

いや、もう、ガッカリ。

喪中はがきって、個性も創意工夫もデザインも何もないんですね!!

多少の選択肢はあっても、デザインはほぼ統一されていると言ってもいいくらい。

これが、亡くなった直後に出すお知らせであれば、わからないでもありません。取り急ぎのお知らせということで、無地のハガキに故人の名前、享年、亡くなった日などを書いて、生前のご厚誼にお礼を申し上げるとともに、遺族との変わらぬお付き合いをお願いする。そういうハガキなら、デザインに凝っている暇もないわけだし、出す相手も故人を知っている人に限られるでしょうから、亡くなった時の状況を詳しく書いた方が良いかも知れません。

でも、年賀状の代わりとして出す喪中はがきって、結局は年末年始の挨拶状でしょう? 「喪中ですから「おめでとう」とは言えませんが、これからも宜しくね」って。

今回の私の場合、出す相手だって、親戚以外は100%故人を知らない人たちで、生前にお世話になった覚えもありません。ただ「おめでとう」と言う気になれないだけで、役割は年賀状と全く同じなわけです。今さら祖母の名前を紹介するよりも、例年通り自分自身の近況報告とか抱負とかを書いた方が良くないですか? デザインだって少しくらい個性が見られるものにしたい。

だんだん「喪中はがき」に対する自分の気持ちが盛り上がってきたところで、面白いサイトを見つけました。「創作喪中はがき」で検索すれば見つかります。年賀状と同じように、創意工夫された心に残る喪中はがきを!という考え方には同意できるのですが、作品を見るとつい爆笑してしまうようなものもあり、ここまでやるとさすがに不謹慎なイメージになりそうかなと・・・。

で、私が作った無難な路線の喪中はがきは、こんな感じ。

八丈で初夏に雑草のごとく多く見られるテッポウユリで。

モノトーンにすれば、今まで撮ったいろんな花の写真、全部使えるんじゃないかなあと思いました。これだったら、相手が親戚でも差し支えないかしら。

相手がダイバーだったら、やっぱり水中写真。ただ、喪中にピッタリの被写体が思い浮かばなかったので、ワイドにしてみました。何気なく、虎柄も入ってたりして。

他にもいろいろ思い付いているのですが、喪中はがきって、とにかく早く出さないといけないんですよね。相手の方が、年賀状の準備をしてしまう前に。この原稿が書き終わったら、すぐに印刷しなくっちゃ。


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

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