八ック謎ナゾ生命体 豪海倶楽部  

憧れの富士山

あまりよく覚えていないのですが、小さい頃、東京へ行ったら是非富士山を見てみたい!と強く思っていたようです。その頃、私は兵庫県に住んでいました。初めて新幹線に乗って上京したのが小学校2年生になる頃。当時は飛行機に乗るのは外国へ行くためのもので、高値の花でした。新幹線に乗るのでさえ、ワクワク・ドキドキ。冷凍のみかんとお茶、そしてお弁当。食べ終わった頃、窓の外に小高い山が見えました。多分、山の頂上付近に雪が残っていたのではないかと思います。それを見て、私は「富士山だ!!」と叫んだのです。その時の両親の慌てっぷりが面白くて、とても記憶に残っています。「大きな声を出しちゃダメよ!! これは富士山じゃないから!!!」。

こんなに感動したくせに、本物の富士山を初めて見た時のことは何も覚えていません。でもいまだに、実家の埼玉へ帰った時や、飛行機に乗っている時、遠くに富士山のシルエットが見えると、言い知れぬ幸福感を覚えます。「今日は富士山が見えたから、きっと良いことある!」。もし富士山の近くで暮らせたら、ずっと良いことありそうな気分で過ごせるのではないかと思います。

東京から南へ300キロ以上離れた八丈島では、まず富士山を見ることはできません。しかし、「見えた」という記録はあるそうです。もちろん、見えたのは富士山の頂上付近だけ。それでも御蔵島や青ヶ島でさえ天気の良い空気が澄んだ日でないと見えないのですから、富士山が見えたことがあるというのはスゴイですね。

本物の富士山は見えませんが、八丈島には「八丈富士」という山があります。富士山のように美しい紡錘形をしている標高850m程度、伊豆七島の中では一番高い山です。八丈島は、この八丈富士と、もう一つの「三原山」の噴火によって、ひょうたん型に形成されているのです。三原山よりも新しいのですが、それでも最後の噴火は1605年。三宅島や大島が噴火の被害に合っているのに比べ、八丈島は噴火どころか地震も滅多に起きていません。

一枚目が三原山の登龍峠から見た八丈富士。後に小さく八丈小島が見えています。二枚目が八丈富士から見た三原山。2つの山に挟まれた部分が平地になっていて、空港や住宅地が密集しています。

標高が高いのでダイビング直後には勧められませんが、かなり高いところまで車で簡単に上がることができます。上りついたところで山を一周できる周回道路があり、天気が良ければ島の全貌を眺めることができます。道路沿いには「八丈牛乳」を支える牛たちがすむ「ふれあい牧場」があり、のんびり休憩できます。

牛は牧場の外にもいて、周回道路を走っているとあちこちで餌を食べているところが見られます。一時は生産中止になりそうになっていた「八丈牛乳」。経営者が変わって、何とか存続されることになりました。

牛たちも、ほっと一息。

さらに1時間ほど歩けば火口の縁へ行くことができます。火口の中に下りて行くこともでき、中の火口丘の頂上には浅間神社があるのですが、まだそこまでは行ったことがありません。風が強く、木々が低く這っているため見通しが良く、火口周辺を周るだけでもスリリングで、天気が良ければ絶景です。

写真は、山からレグルス付近を見下ろしたところ。海のシケ具合が一目瞭然・・・。

壮大な風景を眺めていれば、きっと「良いこと、ありそう!」な気分になれますよ。


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

レグルスダイビング

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