ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

リラクゼーションシーズン

この季節はトップシーズン前のまったり出来る季節であり、毎年の事なのだがゲストが少ない。営業せぇ〜い!という視線を感じながらも小生が一時ファンダイバーに戻れる時期でもあるわけでGWを終え安堵感と疲労感がピークになりユンケルでは物足りなくなった体には丁度良いリラクゼーションシーズンなのだ。

そう!ファンダイビングはガイドにも必要不可欠!なのである。

特にこの時期はベビーラッシュだから内湾の魚達の数がグーン増え色彩も豊富だからフィッシュウオッチングにはもって来い!なのである。さらに外洋では夏の水温になると深場に移動する光物イソマグロ達も浅い水深で三桁の群れで登場して来るわけで迫力満点!おまけは梅雨ならではのスコール!がザーと降った後にギンギンの太陽が照りだした時のマングロープ域は緑がイキイキしてて目の保養になるし、そこへ滝と小鳥のさえずりが聞こえてきて体中にマイナスイオンをたっぷり浴びれば五感すべてが癒される至福の瞬間なのである。

カメラ派ダイバー特にマクロ派にとって水温が高いことは大変ありがたい事である。1つの被写体に絞るとそこから動けなくなり寒さという余計な戦いを省けるからだ。特に産卵シーズンともなると生命誕生に力を注ぐシーンに釘付け没頭出来るのもその1つだろう。卵を掃除したり、外敵から守ったり、はたまた口の中で保育したりと親の軽快な動きは愛らしいが実はこの保育期間、基本的にオスの役目でありその体力勝負の仕事振りには頭が下がる。

そんな愛らしい動きの中にある「険しい表情」が子育てに奮闘する一番の絵になる表情なのである。

「父ちゃん今日も頑張ってるぜ!」

思わず頷いてしまう・・・・・。

魚のオスから分かち合えるエネルギーをもらう人間のオス、これもある意味リラクゼーションだと思うがどうであろうか。ワイドオンリー・大物オンリーの男性ダイバーに是非見て欲しいワンシーンである。


佐々木
佐々木 要

1970年4月9日生まれ
横浜市出身

ガイド会所属

自然が残る島を求めて西表島に移住。西表の魚達にどっぷりはまっている毎日を過ごしている。
ダイビングは小物、大物、地形、サンゴとマルチでとにかくゲストが喜んでくれる事が大好き。

趣味は釣り。
昨年から本格的に始めた「カツオ釣り」の仕掛けは貝を削って作ったお手製で遠出した帰りは鳥山探しに神経を集中させる。

数少ない自慢は60億円男「松坂大輔」を後輩に持つ事。

沖縄・西表島

ダイブラティーク

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