ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

汽水域とアイドル

皆さん初めまして、今月号から「豪海メンバー」に加えさせて頂く事になりました、西表島「ダイブラティーク」の佐々木要と申します。

水陸共に旬な情報をお届け致しますのでどうぞ宜しくお願い致します。

さてまずは挨拶代わりに島の紹介します。西表島は沖縄本島から約460キロ、台湾からは約200キロとほぼ異国に近い場所に位置している亜熱帯の島で、沖縄本島の次に大きいが人口は約2000人。

島は約90%がジャングル、イリオモテヤマネコやセマルハコガメといった天然記念物が数多く生息しています。島の中心には尾根が連なり大小40ほどの川があって自然生物の生活環境にはこれ以上にない恵まれた場所なわけで魚達にとってもそれは同じ事。

上流の淡水域、マングロープ生い茂る中流から河口汽水域、内湾の珊瑚礁、岩礁外洋域とダイビングエリアは幅広く未記載種を含めると約1050種以上もの魚が生息しているのです。その中でも郡を占めるのがマクロ派好みの魚達で近年のマクロブームで深場禁断エリア・汽水域エリアがマクロダイバーに人気でしたが、安全面の配慮から禁断エリアは自粛傾向にあり最近のどっぷりマクロ派は水深浅くストレスの少ない汽水域エリアに人気が集中しています。

ただまだこの時期、河は寒い。雨が降ればなおさらで汽水も同じで事。今年は例年に比べ2℃ほど水温が高いから良いようなものの季節風の北風がまだ強いこの時期は外洋に出れない事が多く汽水域エリアが続くことも珍しくないわけなんです。

写真のオイランハゼは汽水域エリアの美形カリスマ?イケメンハゼ。見た目のとおり顔・体色共に派手であるが手を突くと埋まっていく程の泥砂に生息してる為、ゲストにとって撮影は容易じゃないけど外洋がどんな大時化でも濁ってなければいつでも潜れる汽水域とアイドル・オイランハゼはホント頼もしいヤツなのです。


佐々木
佐々木 要

1970年4月9日生まれ
横浜市出身

ガイド会所属

自然が残る島を求めて西表島に移住。西表の魚達にどっぷりはまっている毎日を過ごしている。
ダイビングは小物、大物、地形、サンゴとマルチでとにかくゲストが喜んでくれる事が大好き。

趣味は釣り。
昨年から本格的に始めた「カツオ釣り」の仕掛けは貝を削って作ったお手製で遠出した帰りは鳥山探しに神経を集中させる。

数少ない自慢は60億円男「松坂大輔」を後輩に持つ事。

沖縄・西表島

ダイブラティーク

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