南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

サンゴ満開!アンダマン海!

11月に入り、ここタイではいよいよアンダマン海がシーズンに突入!僕も活動の拠点をタオ島からカオラックに移して毎日潜り倒している。

ところで、アンダマン海って何処にあるの?という人もいると思うので、まずはちょっとだけ海の紹介を。。。

僕が先月まで潜っていて、この豪海のコラムを書いていたタオ島は、マレー半島の東側の太平洋に位置する。それに対して、アンダマン海とはマレー半島の西側のインド洋に位置する海域で、マレー半島とアンダマン諸島、ニコバル諸島との間の海のこと。つまり同じタイの海といっても、この二つはまったく異なる海で、ぜんぜん違った特徴を持つ海なのだ。インド洋やアンダマン海ならではの固有種も多いし、同じ種でも体色、模様、鰭の形状が太平洋バージョンとは異なっていたりして、フィッシュウォッチングをしていて興味は尽きない。

アンダマン海のメインを張るシミラン&スリンの国立公園エリアは、秋から春にかけての半年だけオープンし、残りの半年はクローズしてダイバーが入れない。半年のインターバルの間寝かせたおかげで、毎年シーズンのはじめは、びっしりと生い茂る健康なサンゴと、目を覆いつくすほどの魚群に巻かれることができる。行く手に靄がかかっているように見えるのは、根を覆い尽くす小魚たちだったり、サンゴの間に隠れ住む水中生物たちを見るのにもいちいち手で振り払わないと見えないくらい。まさに豊穣の海。この写真はシミラン諸島の一風景だが、アンダマン海らしいサンゴの色を出すために、カメラをググっと近づけて大量のスカシテンジクダイを退けることで撮ることができた。

ワイドの写真はもちろんだけど、マクロでもカラフルな背景の中で撮ることができるので、とにかくカメラ派ダイバーにはたまらない海だ。潜りに来るときにはワイドからマクロまでレンズのバリエーションを持って来て下さいね!


大村
大村 健
(おおむら・たけし)

1973年、京都生まれ

18歳で大学のクラブでダイビングを始め、その後、バックパックを背負って海を潜り歩く旅を経て、20歳の頃に秘境・タオ島に出会う。以後、徐々に発展してきた島とともにダイビングにのめり込んで今に至る。現在、タイの2つの海を舞台に、海のポテンシャルをフルに引き出すべく精力的に潜り倒す日々を送っている。

タイ・タオ島 カオラック

Big Blue Diving

タオ島店
17/18 Moo 1, Koh Tao,
Suratthani 84280, Thailand
Phone : 66-77-456 179
Fax : 66-77-456 772

カオラック店
4/53 Moo 7, Khuk Khak Takua Pa,
Phang-Nga 82190, Thailand
Phone&Fax : 66-76-485 544

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