潜るコピーライターのアンダーウオーターズポエム 豪海倶楽部  

ほっぺた温泉

ぬくるん。ぬくるん。
ホッペの横に温泉ふたぁつ湧きました。
こんなにあったか・ぽっかりだとは、
いままで知らんと潜ってました。

じゃーん!フード・デビューやで。

「はみだしてない?JUN-Pのホッペ」
キョロキョロ
「後ろから見ても、フードからホッペはみだしたりしてない?」
トキトキ
そんなこと、ちょこっと心配しながらも
いきてる温みを感じます。
あったかいなぁ〜、こ幸せ。
温泉みたいなフードの魔力。

ホッペタぬくぬく桜色。
お首のまわりに、お湯マフラー。
いつもは背中にゾンゾンお水
今日はまったく平気です。

ツルン!
思いっきりが肝心やね。
とうとう被っちゃったさ。わはっ。
けど、突然の水中変身。
ふり返ったガイドさんが意外そうな顔してる・・・。
「やっぱ変なのかな?」
トキトキ
「似合ってないのかな?」
キョロキョロ
・・まぁいいか。いいよね。いいよ。いいんらよ。

前方に、宇治金時の裾野色、サーモクライン霙ふる。
冷たいアーチもなんのその、何回だってくぐれるよ。

波よ、吹け吹け
ワカメよ、なびけ
コンブとなって渦を巻け!
丸藻、もずく藻、岩海苔だって、
みんな友達、玉になろう!

あぁ・・さらば
さらばビューティー・ダイビング。
水中になびく長い髪
悪戯な波にゆるる叢雲
泡をはらめば銀河の如く
ふり向きざまには彗を放つ
我が緑滴の千筋の流れ。
それら愛しき現象に「サヨウナラね」と別れを告げる。
・・・だって寒さにゃかなわない。

ほっぺた温泉、極楽気分。
みんなで被ろう、まんまるフード。

そうそう、最後に注意事項を・・・

○ 
超ロングヘアーの方・・。フードを被るときは上手にまとめておかないと、束ねた毛先が前から飛び出て、カッパのサンペーみたいになってカッチョわるいです。
○ 
水中でのフード脱着はどうも不安で・・という方。最初からフードを被ったまんまでエントリーすると、風船のようにふくらんでなかなか潜行できません。あわてふためきます。
○ 
ホッペが人よりぷっくりしている方。多少はみだしますが仕方ありません。気にせず被って潜りましょう。そのふくらみが浸水を防ぐという利点もあるのですから・・。


仲
JUN-P(仲 純子)

大阪在住ファンダイバー
職業:コピーライターとか

1994年サイパンでOWのライセンスを取得。

宝物はログブック。頁を開くたび、虹のような光線がでるくらいにキラキラがつまっています。

海に潜って感じたこと、海で出会った人達からもらった想いを、自分のなりの色や言葉で表現して、みんなにも伝えたいなぁ。。。と思っていました。そんな時、友人の紹介で雄輔さんと出会い、豪海倶楽部に参加させていただくことになりました。縁というのは不思議な綾で、ウニャウニャとやっぱりどこかで繋がっているんだなぁ・・って感動しています。どの頁がたった一枚欠けても、今の私じゃないし、まだもっと見えてない糸もあるかもしれない。いままでは、ログブックの中にしまっていたこと・・少しずつだけど、みなさんと共有してゆきたいです。そして新しい頁を、一緒につくってゆけたら嬉しいです。