ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

元気の源

もうずいぶん前の話だけど、テレビや著書でずいぶんと有名になった人の話しだから、覚えている人もいるかも知れない。当時、某広告代理店の社員だった人が、病気で入院していた母親の体に手をかざしていたら、重症だった心臓病が治ってしまったという話だ。それをきっかけにして、その人は手をかざすことによって、大勢の病に苦しむ人たちを助けるようになった。その手かざしのことを「ヒーリング」と呼んでいたが、まぁ、「超能力」だとか「奇跡」だとか、大騒ぎする人たちがいる一方で、「インチキ」だとか「嘘つき」だとか言って痛烈に批判する人たちもいた。確かにテレビで見ている限りでは「やらせ」に見えないこともない。

私は、別に超常現象を信じているわけでもなく、信じていないわけでもない。どちらかと言うと、あまり関心がない。とりあえず、信じなければ困るようなことが、今のところ何も起きていない。「ヒーリング」に関しても、ちょっと大騒ぎしすぎだよなぁ位にしか思っていなかった。

ところがだ。

毎日会っているような、ごく身近な人が、この「ヒーリング」で治ってしまったのだ。

その人は確かアメリカ人で、私が勤めていた部署の取締役だった。取締役と言っても、たいして大きな部署ではないので、平社員から見ても「雲の上の人」という程遠い存在ではない。同じフロアにいるので、歩き回っていれば顔を合わす機会も少なくない。ところが、彼はあまり歩きたがらず、ちょっとした用事でも内線電話で人を呼び出すようなところがあった。若いときにやったフットボールか何かの時の怪我のせいで、片足が少々不自由だったのだ。

それが、ある日、突然意気揚々とフロアの中を歩き回り、皆に陽気に声をかけてきた。見ると、杖は持っていない。実は某広告代理店にとって、この取締役は、大事な取引先の広告・宣伝担当部署の責任者。「ヒーリング」は「接待」の一環だったらしい。

しかし、とにかく、「ヒーリング」を受けた直後から、彼は自由に歩けるようになった。一種の催眠術だとか、元々治るタイミングだったとか、何とでも言いがかりは付けられるが、彼は治って喜んでいた。

人間、何かきっかけで元気になるかわからないということです。

科学の力が理由を解明できなくても、元気になれれば良いではありませんか。

街の片隅で売られている水晶玉で運が開けるかどうかはわからないけど、ユウゼン玉に囲まれると、きっとあなたも元気になります。 だまされたと思って、一度見にいらっしゃいませ。

出会った玉が大きければ大きいほど、抱えていた悩みが小さくなっていきますよ。


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

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