ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

コンデジ奮戦記(1)

奮戦記…と偉そうに言える程、まだそんなに頑張ったわけではないのですが、先日初めてコンパクトデジカメに挑戦しました。

私のカメラ歴は、さかのぼること20年ちかく前。一番最初は「潜るんです」。初めて使った日から水没し、クレームを言って返品しました。次は、その数年後。「そろそろダイビングスタイル変えたら〜??」と一眼レフを無理矢理持たされ、初めて撮ったのがイザリウオ。初めてにしてはまあまあの出来で、今でも残してありますが、数回借りてそれっきり。なんだか面倒くさい…というのが、正直な感想。カメラを借りた時も、あとはシャッターを押すだけで良い状態にしてもらえていたから良かったものの、とても自分でセッティングしたり手入れしたりフィルムの整理をしたり…なんてする気にはなれませんでした。

その頃にはコンパクトデジカメなんて、そんなに普及してなかったんですよ。コンデジ買ったところで、会社にも家にもパソコンがありませんでしたから。簡単にプリントできるプリンターも無ければ、そんなサービスやってる写真屋さんもありませんでした。

そうこうしているうちにレグルスへ来る事になって、本格的に一眼レフをやりましょうという話になってしまったので、コンデジを使う機会を逸してしまったんですね。

ところがお客さんは、コンデジを持っている人の割合の方が高いんです。

一眼デジカメが一気に普及してきた流れの中で、従来銀塩の一眼レフを使っていた人達は、ほとんどが買い換えました。予想通り銀塩派はマイナーな存在になりつつあります。コンデジを使っていた人達の中にも一眼デジカメへ買い換える人が少なくありませんでした。ところが、コンデジ派はちっともマイナーな存在にならないんですよね。それどころか、コンデジ+ハウジングのお手軽セットが、ダイビングショップではなく電気屋さんの店頭で買えるおかげで、最近では自分の器材を持っていないダイバー、あるいは体験ダイビングのお客さんまでもが持ってくるようになりました。

いろんな人が撮っている写真を見て、いつも不思議に思う事があります。

うまく撮れてる人と、うまく撮れない人と、一体何が違うのか?
外部ストロボは本当に必要なのか??

本当なら、いろんな機種のコンデジを撮り比べてみたいところなのですが、とりあえず今回、お客さんの中の一人からお借りした Nikon coolpix 7900 で挑戦してみました。外部ストロボは付いていません。7.1メガピクセルですから、私が従来使用しているキスデジNとたいして変らない画質のはず。しばらく試行錯誤になると思いますが、デビュー作品はこんな感じ。

最初はあまり動かないものから。

コントラストが強くて、妙にギトギトした写真になるなあと思ったら、カメラの設定が「コントラスト 強め」になっていました。個人的に、コントラストの強い写真は好きではないので、この後「弱め」に変更。

それにしても、立体感のない写真だこと。ピントの合う幅が広いせいだけではなく、色の濃淡を表わす精度が低い気がします。多分、被写体の色と背景の色が明確に異なっている方が、少しでも立体感が出るのではないかなあと思いました。

ただし、ワイドっぽく撮るなら、「コントラスト 強め」が良いですね。

これから、動き回るベラやスズメダイにも挑戦していく予定。

奮戦記は来月に続きまーす!


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

レグルスダイビング

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