ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

年末の風景

いよいよ師走ですね。

年末になると、いまだに道路工事が増えてきていませんか? 科学の進歩や世界情勢が変化していく様子は年々加速していっているというのに、どうして日本の公共事業の進め方だけは変わらないのでしょうか。特に人口が減少する一方の離島では、安定した収入が確保される公共事業に頼らずに生活していくことは、現実的に無理だと思われているようです。

少し前に、町議会の議事録を呼んでいたら、議員からの質問の中に「最近公共事業の受注が減っているためか、土木事業関連会社からの事業者税が減少している。町の税収に大きな影響を及ぼすのではないか?」という趣旨のものがありました。この質問そのものが本末転倒というか、建前なしの本音そのもので、身も蓋もないお言葉に感心してしまいました。

ダイビングポイントへ行く道が、どこも綺麗に舗装されているのは、本当に助かります。

でも、途中にほとんど何もなく、車しか通らない海沿いの道の、ごく一部にだけ歩道を作る工事が進められているのは、どう考えても??です。しかも、山側を削って作るのではなく、何も無い海側の崖を埋め立てながら作るという大工事。その歩道が、毎年少しずつ伸びていっています。今もおかげで片側通行。

見通しが悪く、車の交通量が少なくないため、いつも交通整理のおじさんが立っています。

このおじさん…。

大型建機が導入された時や、電機工事業者が入った時には、割とちゃんと交通整理ができる人が立ち、車もスムーズに行き交います。

ところが、ただ掘ったり埋めたりアスファルトを敷いている時に立っているおじさんが危ないのです。どうも、交通整理の仕方を習っていないのではないか…? 赤と白の旗を2本束ねて振っていたり、白で停めて赤を振って通れと指示を出したり…は、まだ良い方で、本人が道路の真ん中に立って「さあ、通れ!」と指示を出したりするのです。「あのー、このまま進んだら、あなたを轢いちゃうんですけど…」と思いながら徐行していくと、初めて慌ててどいてくれます。対向車が来ているが見えているので停車したら、それに気付かず「何で行かないんだ!」と白旗を激しく振り続けるおじさんもいます。

交通量の多い都心で交通整理をさせたら、あっという間に死んじゃうでしょうね。

今年、とっても多かったナミダクロハギ君。彼の方が、交通整理が上手そうです。なんだかサマになってるでしょ?


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

レグルスダイビング

〒100-1511
東京都八丈島八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539

http://www.edit.ne.jp/˜regulus

レグルス