期間限定 スペシャルトーク 豪海倶楽部  

エビカニガイドブックインサイドストーリー 第17回

皆さん、こんにちは!連休間近の安定した天候が続いている久米島です。実は、先日、サイパンの友人のHIROのお店MOCさんへショップツアーで行って来ました。参加されたゲストの皆さんにも恵まれ、MOCさんの様々なケアーに助けられ大変有意義なツアーとなり連日連夜(?)僕自身も楽しんでまいりました(笑)。

そこでの、確認事項を一つ報告! サイパンで一般に言われているカンザシヤドカリは沖縄などで良く見られるカンザシヤドカリ(Paguritta vittata)ではなく、学名も付いていないカンザシヤドカリ属の1種(Pguritta sp.・・・・文一総合出版・峯水 亮著「海の甲殻類」P159を参照)なのです。今回は前回まで確認出来なかった、通常のカンザシヤドカリはいるのか?という事をツアーに参加されたゲストが安定してる時間帯に精力的に色んなポイントで見て回りましたが、全てこのsp.のみでした。もちろん、限られた僅かな時間内での事なので、ただただ見つけられなかっただけかもしれませんが・・・・!?

でもまあ、それより何より、ハサミ脚の指部が赤いキュートなこの子に早く素敵な名前が付く事を祈ってます。


サイパンのカンザシヤドカリ

さて、久米島の事です。今回はスベスベオトヒメエビ属に、僕自身とても近い仲間なのでは(?)と勝手に思い込んでるエビの仲間のご紹介です。

水深10m前後の砂地にサンゴ礫や小石のある環境に棲息し、日中はスベスベオトヒメエビの仲間達などと同様に転石下に隠れています。図鑑作成期間中に初めて出会ったこの子は、現在に至るも3個体しか確認しておらず、この何かの掃除の時にでも使いそうな第2触角が、何の役割を果たしているのか未だに解りません。

ただ、発見当時は、「こんな変な触角を持った奴もいるのか?」っと、興奮したものでした。ぜひ、皆の力を合わせてやりたいと思っている、構想中のエビ・カニ・ヤドカリ1000図鑑(仮題 あくまで構想中・・・・だいたい誰が買うねん(泣)!?))に載せたいものですし、微力ながら研究者の力になって、この子の事を少しでも知りたいと切に願う・・・・、たまには、真面目な事も書く川本でした(笑)。


未記載種のエビ

川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

沖縄・久米島

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BY 編集部