期間限定 スペシャルトーク 豪海倶楽部  

エビ・カニインサイドストーリーから続く海の事色々! 第38回

4月3日〜4月16日まで東京の新宿のエプサイトギャラリー2で開催した写真展「海のシェルパ」も無事終了しました。

豪海ライターズの鉄さんや秋野さんら4人で行った訳ですが、今回のテーマは「春夏秋冬」で、「水中にも四季があるって知っていますか?」というサブタイトルでした。ダイバーの方々だけではなく、一般の方も沢山来て頂き盛況に終わり、本当に感謝感謝の連発でした。今回はその「海のシェルパ展」で出展した写真の一部です。キャプションと共にお楽しみ下さい。


ヒトヅラハリセンボン

春、フグが群れになっているのを見かける事があります。このヒトヅラハリセンボンも一匹見かければ、その周りに数匹隠れているのをよく見かけます。産卵の為に集まるのだろう?っと、思われますが、この愛嬌ですから、つい、ちょっかいを出してみたくなります。怒った(?)彼らは、防御する為に、自分の胃に大量の水を飲み込んで体を膨らませ、全身を覆っている棘をを立て、身を守ろうとします。その変わり様が可愛く、思わず笑って油断してしまいますが注意です。毒はないけれど、この棘の多さですし、歯は上下それぞれ一枚歯で、その噛み力は凄まじく、噛まれてしまって指の先のない海人(漁師)もいるぐらいですから!!


ギンガメアジのトルネード?

夏、ギンガメアジが大きな群れをなします。その数は何百匹にもなることもあります。群れは時には巨大な壁にように、また、時には渦を巻くようにダイバーの前でゆったりと泳ぎます。


ハナゴイ求愛行動

夏よりは陽の短くなった秋の夕暮れ。まだまだ、ハナゴイやヤッコやチョウチョウウオなどの様々な魚たちの雄が雌に繁殖行動に誘います。求愛行動と呼ばれるそのアプローチは、雌の前で、婚姻色を出し華やかに泳ぎ、時には雌のお腹にキス(?)したりと、自己アピールの連続です。ハナゴイの雄も艶やかな体色を装い、いつもと違ったダンスのような泳ぎで雌を誘うのです。


ザトウクジラ見参

「おかえりなさい!」・・・・、ザトウクジラの勇姿が見え始めると、たくさんの人からこの言葉が出始めます。季節と同調した繁殖の為の回遊なのですが、人間の帰省のように、遠いアラスカなどの海からの年に一度の里帰りのようです。学名の属名(Megaptera(大きな翼))にも由来する大きくて長い胸ビレや物凄い泳力を作る尾ビレを駆使して色んなパフォーマンスを見せてくれるのです。


川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身

ガイド会所属

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

沖縄・久米島

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川本氏へメールで申し込めば、代金先払い&送料着払いで送ってもらえるそうです。サインが欲しければこっちだね!(笑)
BY 編集部