期間限定 スペシャルトーク 豪海倶楽部  

エビ・カニインサイドストーリーから続く海の事色々! 第5回

さてさて、初夏からかなりの数が見られてた魚達の幼魚も最近は少なくなりました。すくすくと成長し子孫繁栄の為、受け継がれた遺伝子情報の為に飽くなき繁殖行動を繰り返すもの、大多数がそうであるように他の生物から捕食されたもの、どちらにしてもそれぞれの波乱万丈の人生ですが、やはり成長過程のその一瞬一瞬は、その時々に応じて生物達の生き様を鮮やかに表わすように感じます。

写真のモンスズメダイ、人間で言うところの「青年」ぐらいの年齢ですが、若いくせに何とも色合いがシブい!!もともと、成魚はマニアな老け専が手放しで喜びそうな地味〜なやつだから、子供の頃から老けてても何の違和感もないのだが、僕にとっては少し違う意味合いでシブさを感じさせてくれる魚なのです。これは各々の感じ方の違いかもしれませんが、立派な中年になった僕でさえそう感じるのだから皆さんにもきっと通ずるものがあると考えています。それは、・・・・僕の年齢からすると、俳優のアル・パチーヌやロバート・デ・ニーロ、渡辺謙などは当然シブいのです。しかし、年齢だけじゃなくその人物の醸し出す雰囲気が「シブさ」を演出するのは周智の事実でしょう。まだ、見目麗しき幼少の頃の僕が憧れ想い続けた彼等、バイクを乗り回し、素肌に革ジャンの定番だけでなく、時にはスーツに身を固めシルクハットを斜に構えながらレコードカバーを彩っていたバンド「キャロル」、数々の名曲を残しながら惜しまれつつ解散し、その後ソロで確かにある時代を築いたビッグなランナー矢沢永吉。「ヤンキー」と揶揄されようが、僕は今もあの時代の数々のレコードカバーを見つめては胸ときめかせ、永ちゃんやキャロルのシブさに浸ってしまうです。 このモンスズメダイ、そのZENIYAのスーツのような繊細な色彩の為に、永ちゃんのごときシブさカリスマ性をすでにこの年齢で醸し出してる恐るべき「サ・カ・ナ」なのです(笑)。


川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

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川本氏へメールで申し込めば、代金先払い&送料着払いで送ってもらえるそうです。サインが欲しければこっちだね!(笑)
BY 編集部