南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

隣の芝生はゲキ寒だった

先日、営業を兼ねてまたもや「来日公演」に出向いて来た。ちなみに「来日公演」と言うのは「日本で仲間たちと逢って、飲み喰いしながら面白おかしく過ごす」と言うもので“講演”している訳ではない。その公演期間中は毎回“売れっ子芸者”の如く多忙を極めるスケジュールで動かざるを得ないのだが、そんな中でも今回は東京公演・大阪公演の他に日本でのダイビングも予定していたので、さらなる超過密スケジュールをこなすはめとなってしまった・・・。

が、しかし、非常に楽しかった!!!“リロアン”と言う自分のフィールドから離れて、たまに別の人の全く違ったフィールドに潜ってみると言うのは超新鮮かつ超刺激的&超感動的なのである。で、今回まず前半の日程で潜りに行ったのが豪海クラブでもお馴染み“泥地のプリンス”こと鉄 多加志氏率いる「アイアン」のフィールド静岡県・三保である。

三保は来日する度に定期的に通っていて、いつも無茶苦茶遊ばせてもらっているのだが、カメラを持って入るのは今回が初めてとあって気合入りまくり!で、いやはや参った!堪能した!見たかった「アカタチ」や「マトウダイの幼魚」定点観察中の「サンゴダツ」や「各種ケボリダカラガイ」、「マハタの幼魚」にもかなりはまった。腹いっぱいで10キロは太ったような感じだ!!!

中でも特にハマったのが「サクラダイ」!?

水中で「何て美しいんだ君は!君のその姿にオヂサン釘付けさっ!」などとゴチャゴチャ喋りながらガンガンにシャッターを押していたオレであったが、その興奮具合&ハマリ具合にはガイドの鉄氏も驚くほどであったそうな・・・。

さて、その次の週に出かけたのが“北の伝道師”こと佐藤 長明氏率いる「グラント・スカルピン」のフィールド宮城県・志津川である。以前横浜の店にいた時にドライスーツはよく着ていたので経験上は問題ナシではあるが現在は当然持っていないのでレンタルすることに、更にはインナーまでお借りしていざ出陣!!!で、まず第一声は「ウォーーーーーっ、ゲキ寒っ!!!」

そりゃそうだ、先週までリロアンで水温30℃の海で潜ると言うより“浸っていた”ようなオレが今週は何故か水温僅か8℃の海に入っているのだもの・・・。

しかし、そんなことを言っているのも束の間、初めて出会う“南三陸リアス式海岸”の海に生きる生き物達に超感動!!!見るもの、出逢うもの、教えてもらうもの、その全てが初めて!!!水温とは反比例してヒートアップするオレ、興奮度合いは爆発寸前まで急上昇!!!挙句の果てには水深10mに満たない浅くて穏やかなポイントであったにも関わらず、潜水時間60分を目前にして何とエア切れ・・・!?

あちゃ〜参った!!!あっはっはっ・・・・・・・・・・・・・・・・、いやはやご迷惑おかけ致しました長明さん。。。

反省したオレはちゃんとエアの確認を怠らないよう気を付け(当たり前だっ!)以降のダイビングは興奮状態を保ちつつも安全に2日間で計3本潜った訳だが、何と用意した6GB全部撮り切ってしまい今度は“エア切れ”ならぬ“メディア切れ”を起こしてしまったのであった・・・。

そんなこんなで次回の来日公演を今から画策するオレであった!?
ということでまた来月。


五十嵐
五十嵐“Garuda”一規

1968年11月29日生まれ
横浜市出身
射手座 申年 RH+O型

バンドマン、大道具、そしてダイバーへと転身した変わり種。昆虫・プロレス・甘い物が大好きな現役ハードコア・パンクスだが、バーボン片手にロックを聞きながら毎夜繰り広げられる魚談義はいたってマジメとの噂・・・。秘密結社「赤い魚団」代表。

フィリピン・セブ島 リロアン

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