南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

夏真っ盛り

ただいまリロアン夏真っ盛りである!

連日ゲキッ晴れ!&ゲキ暑!これでもかと言わんばかりに暴力的なまでの日差しが降り注ぐ毎日である。一般的に言われる「乾期」のシーズンで、その名の通り雨が殆ど降らない。そうなると“水不足”が気になるところだが、水の豊富なセブ島であるからしてソチラの方の心配は全くご無用。

さすれば、天候・コンディション共にご機嫌、水温も適度に高く、透明度・透視度ともに急上昇なこの時期、ダイバーにとっては天国のような日々、まさに「乾期」ならぬ「歓喜」でもある。

それはなにも浅い水深だけではなく、やや深いところにおいても同様で、思わず自分が今どの程度の水深にいるのか判らなくなるような・・・そんな錯覚に陥ることもしばしば。比較的透明度・透視度の低いセブ島周辺においては非常に貴重なシーズンと言えよう。ちなみに下のカットは水深28メートルにて撮影したものである。

こんなように書くと“良い事づくしのシーズン”と思われそうだが・・・、この「乾期」を喜びまくっているのはおそらくダイバーおよび観光客の方々だけであろう!?何と現地住民にとっては非常に厳しいシーズンなのでもある。

何故かと言うと、一言「暑すぎる」これに限る。

リロアンのような田舎の村においては「仕事=外でするもの」であって「≒」ではない。そうなると、超炎天下での作業となる訳でそりゃぁもうキツイ→つらい→だから休む→そういうヤツが増える→だから祝日が多い(!?)→フェスタ(お祭りみたいなもの)が開催される→嬉しい→祭りが迫ると浮き足立つ→作業がはかどらない・・・となる訳で、オレらのような立場の人間にとっても辛いシーズンと言えよう。

さて、この時期辛いのは何も人間だけではない、どうやら犬たちとってこの暑さはオレら以上にキツイようで、普段庭で遊びまくっているウチのワンコも、ダレにも邪魔されない日陰を見つけては一日中ゴロゴロしているありさま。

と言うことで、先日ビーチからエントリーしようとしていたら、ウチのワンコ「ぐりぐり(通称“ぐり君”)」が一緒にくっ付いて来た。ぐり君は普段、潮がある程度引いている時には涼をもとめてチャプチャプと海に入っては来るのだが、潮が満ちている時にはなかなか来ない。実は泳ぎじたいは上手なワンコだが、基本的に「泳ぎ」はあまり好きではないのだ。

しかしながら、あまりの暑さにヘバッていたところタイミング良くお父さん(オレのこと)が海に入ろうとしているのを見つけ「一緒に行く〜〜〜〜!!!」と来てしまったようだ。最初は気持ちよさそうに泳いでいたぐり君だったが、いつもよりスグ深くなってしまう事に気付いたのかピューンとオレに寄って来てウェットスーツにしっかりと掴まって動かなくなってしまった・・・「お父さん、深くて怖いよ・・・!」

ということでまた来月。


五十嵐
五十嵐“Garuda”一規

1968年11月29日生まれ
横浜市出身
射手座 申年 RH+O型

バンドマン、大道具、そしてダイバーへと転身した変わり種。昆虫・プロレス・甘い物が大好きな現役ハードコア・パンクスだが、バーボン片手にロックを聞きながら毎夜繰り広げられる魚談義はいたってマジメとの噂・・・。秘密結社「赤い魚団」代表。

フィリピン・セブ島 リロアン

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