南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

ポイント名

よくゲストに「ダイビングスポットの“ポイント名”ってどうやって命名してるの?」と質問されるのだが・・・。

オレもちょっと気になるので、この豪海クラブで執筆されている方々にお聞きします、皆さんはどう言う理由で命名されてますか???

そのポイントの特徴的な部分を引用する、そこで見られる生き物の名に因む、はたまた、エントリー場所の陸側の地名や特徴を使う、などなどが一般的なのではないだろうか、おそらく・・・。しかしながら、ウチに限っては違うんだなぁ〜!?何を隠そう、それこそが「ROCK」なのだっ!!! 「おいおい、また何か変なこと言い出したよ、コイツ・・・」といきなりさじを投げられそうなので、一呼吸・・・。要するにウチのオリジナル・ポイントに限っては、ポイント名の中に「ROCK的要素」を組み込んだものが多いと言う話である。

例えばセブ島東側「オスロブ」という場所に位置するポイントの場合、水底がシルト層で構成されているため、その手の環境に生息する妖しげなハゼの仲間が数多く見られるポイントとなっている訳だが、その反面若干濁りが入っており、雰囲気が常にやや白い印象がある。そのため付いた名前がコレ。

「セルティック・フロスト(CELTIC FROST)」

「セルティック」=“ケルト地方の”、「フロスト」=“霜(しも)”と言う意味である。どう?な〜んか意味ありげでしょう!?ところが、実はこの「セルティック・フロスト」、スウェーデン出身“T・G・ウォーリアー”と言う人物を中心に結成された実在した「サタニック・スラッシュメタル・バンド(!?)」のバンド名なのである。

上記のポイントの場合は、その雰囲気などから命名されたものだが、セブ島西側に位置する2つのポイントの場合はまた違った要因でROCKなポイント名が命名されている。一つは「太陽と戦慄」、そしてもう一つは「I tried to trust TRACY」と言うポイント名で・・・

前者は言わずと知れたプログレッシヴ・ロックの雄“キング・キリムゾン”の不朽の名作から取ったもの、後者はパンク・バンド“トイ・ドールズ”のセカンドアルバムに収録されている曲、つまり両者とも知る人ぞ知る名曲のタイトルである。ではなぜ曲名がポイント名となったのか!?

その理由とは、そのポイントを発見した時、オレが水中でたまたま口ずさんでいた曲だったから・・・!?!?

ところで、こんなこと考えながら海と付き合ってるのってオレだけ・・・?

ということでまた来月。


五十嵐
五十嵐“Garuda”一規

1968年11月29日生まれ
横浜市出身
射手座 申年 RH+O型

バンドマン、大道具、そしてダイバーへと転身した変わり種。昆虫・プロレス・甘い物が大好きな現役ハードコア・パンクスだが、バーボン片手にロックを聞きながら毎夜繰り広げられる魚談義はいたってマジメとの噂・・・。秘密結社「赤い魚団」代表。

フィリピン・セブ島 リロアン

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