南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

一区切りついて

この5月末で今期のペリリューステーションの営業が終了しました。来期の再開は11月1日から。今期も色々なドラマがあったなぁ。

色々心に残るシーンはあったのですが、特に印象に残っているのはルーカスでの6mを軽く越えるヒラシュモクとの遭遇かな? 普通ヒラシュモクといえば4m前後のサイズですから6mオーバーなんてヤツはまさに怪獣ですよ。なんかのしのし歩いているような感じでしたもん。

ちなみにルーカスというのはこのペリリュー島とその南にあるアンガウル島の間にある広大な隠れ根で、漁場として古くから知られているのですが、だだっ広い割に地形的に特徴のある部分が少なく、ダイビングポイントとして使っているのはうちだけという特殊な場所なんです。最初に潜り始めたのは7、8年前から。棚の上はのっぺりとしていて大物を狙うのに適した地形ではないのでひたすら棚の縁のスロープ沿いを潜り込んで当たりをつけていったのですが良さそうな場所は1箇所のみ。たぶんたまに潜る程度ではどこ潜ったらいいのかなんて全く分からないでしょうから、そりゃ他のお店はわざわざ狙いに来ないですよね。

でもね、このたった一つのコースが個人的にはたまらなく好きなんです。他の場所よりワンランク高い透明度、どこまでも続くグルクンの壁、そして比較的高確率で狙えるシルバーチップを筆頭にイタチ、ヒラシュモク、クロカジキなど魅惑の一発大物たち。う〜ん、たまらんです。とは言ってもこのシーズンは水温が高い状態が続いていて、ポイントが持つ本来の実力は最後まで発揮されていない状態だったので来期は水温が下がってくれるといいのですが・・・

ここ数年パラオの雨季はあまり荒れることがなくなってきています。その分だけ夏場でもいいコンディションで潜れることが多いのですが、海にとって雨季にきちんと荒れて海の中がかき回されて水温が下がることは重要なことなのですね。

今年の夏はどうなるのか、ペリリューを閉めている間は僕はコロール勤務になるのでコロールから注意深く見守ることとしましょうね。

と、言うことは同じコロールということで秋野とかぶってしまいますが違うネタで勝負していきますのでどうかご勘弁下さい。


遠藤
遠藤 学

1973年生まれの東京人

学生時代に所属していたダイビング部のOBである現オーナーにサラリーマン時代の1/8の年俸でヘッドハンティングされ、パラオに移り住んで早9年目。

七色の技を繰り出す怪しいガイドで独自の地位を築くも、年々ハードルが高くなるお客様のリクエストに応えるため日々技の開発にいそしんでいる。

次の目標はバショウカジキ。うまく魚が技に反応すると「来た〜」と、言うより「食ったぁ〜」と叫んでしまう釣りバカでもある。

ミクロネシア・パラオ

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