デジタル談義 その22 豪海倶楽部  

【ゆ】

先日、掲示板にイノンの水中重量の軽量化について、詳細が知りたいと、COZYさんから質問がありましたので・・・詳細ってほど大げさじゃないけど。

【こ】

みなさん、結構いろいろな工夫をされていますよね。つまり苦労されているわけで・・・。

【ゆ】

水中重量って大事ですよと、何回か話ました。イノン系はかなり小型にできてますので、体積が少ないですから、水中重量は重くなります。

【こ】

ハウジングの内容積のうち空気が占める割合が少ないわけですね。

【ゆ】

そうそう、これで軽けりゃ理想ですね。小型なので陸上では軽いわけです。大きくて水中でも重いなんてのもありますけど、水中の重量は体積と重さできまるわけですね。

【こ】

以前使っていた、S&Sの10D用ハウジングはまさにそれでした。

今のS&Sのものはかなり改善されていますが。

【ゆ】

中身のカメラの重さも当然影響します。このセットは30D+タムロン90マクロにデジ用テレコンです。キャノンの100マクロより200g?くらい、まずレンズが軽いし、ポートは昔イノンで作ってもらった奴で、イノンの100マクロ用より前まで太いので体積多く、水中で浮力あります。ま〜こういう条件です。

【こ】

ニコンの新しい105マイクロに買い換えた方は実感されているでしょうが、超音波モーター搭載のレンズはどうしても重くなってしまいますね・・・ましてやIS(VR)まで付いちゃうと・・・。

【ゆ】

タムロンの90mmきれいで、評判いいレンズですが、キャノンはインナーフォーカスで、前にレンズのびないので、ポートが短くて済みます。タムロンは相当のびるので、のびる方がマクロとしてはきれいな部分もあるのですが。そういうわけで、最短までのびないポートの長さでがまんしています。

【こ】

最短まで伸びない、というのは・・・ちょっと残念なシーンもありそうですね。

【ゆ】

いや、2〜3cm短くても、撮れる倍率はたいしてかわらないんだ。それに、見かけ状は1.6倍だから、そんなに困らないし。ただのアップって、そんなに意味ない、個人的には。

【こ】

自分が「アップ好き」なもんで(笑)。

【ゆ】

で、ストロボにまいてるのは、6.5mmのウエット。かなりいいかげんな作り(→僕の特徴)。ちなみにストロボは、水中でマイナス80g程度。大きい他社のはプラス100gとかプラスのもあります。

【こ】

大きさと水中重量が反比例して・・・結局、ハウジングも含めて、この部分はどうしようもない一面ですね。

【ゆ】

そうですね、ただ陸上重量はもちろん軽い方がいいですから、材質をかるくするしかないんですね。カーボンとかじゃダメなのかね?

F1なみに、でも金属はやはり、僕の他ハウジングの樹脂より強い部分はあるわけで、ま〜この程度の重さなら今回の工夫でなんとかなる部分だし、個人的にどっちを、メインに考えるかですね。

【こ】

最近、自転車に凝ってまして、今、ちゃんとした自転車ってカーボンのフレームやパーツ全盛なんですよ。ただ、その値段を考えると・・・ストロボの値段が倍になってもしょうがないかもです。ハウジングは凹凸が多いので、切削加工が事実上できないカーボンではムリですね。

【ゆ】

そうだね〜で、樹脂をつかうわけだけど、高い。

小型でも水中で重いのはダメですが、考えればスーツの切れ端まけばいいんだから、やはり小型が勝ちか?ショック吸収にもなるね。

僕らは陸での重さにもシビアですが、スーツ分いれてもイノンはまだ軽いかな。2重に巻いてた時もありますが、このセットでは前が浮きぎみで疲れるのでやめました。前後のバランスも大事ですよ。前かるかったら、テープでもいいから、釣りやの鉛の薄いおもりででも調整してみてください。

【こ】

あえて重くするのには抵抗ありますけど(笑)・・・けど特に「前が浮き気味」は特に疲れますよね。

あと、自分らのようなアマチュアの場合、「乾き・水切れ」が結構重要だったりします。片づけが時間に追われることが多いので。生地にもよりますが、ジャージ貼っているようなのは避けたほうがいいですね。

【ゆ】

あ、そうかも。でも濡れてもいいケースにいれれば、問題ないすけど。俺はあまり気にしません。アマチュアの人こそ、遊びだからこまかいこと気にしないほうがいいんじゃないの?

【こ】

(自分の)車で移動、なんて場合はいいんですけど、アルミケースに入れて宅急便で数日後に空ける、というような場合はちょっと気になったりしますね。だけど、おっしゃるとおり、しっかり塩抜きしていればさほど問題にならないですねぇ・・・。

【ゆ】

アームに巻いてるのは、東急ハンズで買った、スポンジみたいなやつ。真ん中に穴のあいた棒状のやつで、太めと細めがありました。それを切って、アームに通しました。かなりきついですが。これが意外なほど浮くので、ワイドの長いアームなんかにいいね。

結論いうとアームの重さ打ち消せます。手触りもいい。ストロボ、アームのセット,風呂場にもってくと浮きました。コードは光で軽いので問題なし。電気コードだと80gぐらい沈みます。1本で、数字が80gとかかなり小さいですが、水中でセットの重さが100gとか200gぐらいが理想だから。

水中重量マイナス1kgなんて、もう使えないレベルです。1kg重量オーバーのダイバーって相当たいへんですよね。欠点は軽いと水中にころがしとくと、うねりでゴロゴロしやすいことかな。ま〜1台しかハウジングを使わないのが普通だから、いいといえばいいんですが、カメラはなしたら,体浮いちゃうし、使うハウジングによって、自分のウエイト考えなきゃいけないっていうんじゃ困ります。

【こ】

ハウジングを2台、3台持って入る場合は、特にシビアにならざるを得ないですよね。

RSとかって、素の水中重量ってどれくらいだったのですか?・・・かなりのもの、とはよく聞きますが。

【ゆ】

レンズしだいですが、13mmが1番浮くのでいいんですが、28mmだとマイナス1.1kgありました。

【こ】

「腕がつった」なんて話しを聞きますけど、やはりそのレベルなんですね。

【ゆ】

そうそう、いずれにしても、たくさんの日にちつかうと腕がこります。腕力きたえる方向でもいいんですがね。 カメラをもつヒモにも同じスポンジの赤をつかってみました。おしゃれのつもり・・・この長さで150gとかうくんですよ〜〜細いタイプがにぎりやすいです。しかも浮くので水中でファインダーに干渉しない、すぐれものです。実用新案取りてえぐらい、

【こ】

うーーん、東急ハンズ、侮れないですね。ただ、その前に一度、「島忠」とか「コーナン」とかのホームセンターに行ってみましょう。半額ぐらいで同じものが売っている場合もあります(笑)。

【ゆ】

おっと〜〜伊豆のカインズホームなど当然チェックずみです。基本だね〜

左の丸いのは、漁師さんが使うブイで、海岸でひろってきました。メイドイン台湾のプラスティクの類。これがすぐれもので、日本では、漁協で探しても売ってないので、海岸清掃と散歩をかねてみましょう。環境にやさしい?

この小型で150グラムは浮きます。左右につけるとバランスよし。

【こ】

これに近いもの、なんか柏島(の一部)で流行ってますよ。入手経路があるかもしれないので調べておきます。イノンのX2プラスZストロボ2個でこの浮きを4個付けている人が多いようです。

【ゆ】

ま〜あまりかっこいいものではないけど、これだけのコストでハウジングの使いでは、相当よくなるし、小型軽量にできた道具も生きるかな、以上全部陸では軽い材料ですから、負担になりません。スポンジ系は、深く潜ると浮き方が減るのが弱点ですが。

あと、メーカー製じゃないので、カッコと作りがいいかげんです。特に僕がやると、器用な人はきれいにやってますよ〜〜メンド。

【こ】

このあたりは器用さとマメさの問題ですから(笑)。自分なんかハウジングやストロボはほとんど柏島に置きっぱなしなんで、それ以前の問題ですけど・・・。

【ゆ】

中型の300g浮くフロート、少し長細いのもよく落ちてます。色塗りたければ、まずプライヤーという下地剤をふきつけ、その後ラッカー系のスプレーですか。3回ぬりぐらいが、こだわりです。

【こ】

意外なところでマメですね(笑)。

【ゆ】

あはは、昔、RS用にジュノンの小野沢さんに作ってもらったフロートは400gういて5万円でした。かっこよかったけど。そこでこの台湾製のフロートにジュノンと名前をつけて売り出そうという計画が、はあるわけないか。

【こ】

5万・・・そのうち、このサイトで「ゆーすけ&こーすけ推薦グッズ」の販売でもして、大儲けしますか。

【ゆ】

けっこう、うれなさそ〜〜

ま〜こんな詳細です。全体の重量と前後バランスを考えて各自やってみてください。特にイノンみたいにグリップのないハウジングでは水中で軽いと楽になります。僕は右はグリップ欲しい派なんですけど、かなりいけるので、グリップないぶん陸でも軽いです。このへんは総合的にこのセットにグリップつけて、その分浮力体を増やすというのも、好きずきです。

【こ】

今回は全く「デジタル」ではなかったですが、ご勘弁を!

【ゆ】

ま〜デジタルは道具で、やってんのは撮影だからいいでしょう〜〜

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