デジタル談義 その10 豪海倶楽部  

【こ】

5Dハウジング

さて、いよいよ形になりましたね。ぱっと見、すごい「軽快感」を感じます。

【ゆ】

重量は俺には大事だけど、もっと大事なのは、水中での重量かな。

コウスケさんのいう軽快感は、まとまりかな。ストロボを2灯つけたときのまとまり、バランスが大事。本体が小さくてもストロボつけると、バランス悪いのはよくみるよね。このバランスが悪いと、水中でのとりまわしが悪くなるからね〜

【こ】

自分としてまず目に付くのが・・・イノンのMRSポートがついているところなんですが、このヘリコイド(ピントリング)方式を使ってピント合わせされるんですか? それともギアで?

【ゆ】

MRSですよ。

【こ】

全体的なスタイルは雄輔さんの1V用ハウジングの踏襲・・・よほど使いやすいんでしょうね。

【ゆ】

ま〜自分なりの必然から、できてきますから、そうはかわらないけどね。

【こ】

このあたりはもう自分なんかとは比べ物にならないキャリアから出てきた結論ですから・・・一度使ってみたいものです。

とりあえず左グリップはなしのままですか?

【ゆ】

左グリップって、なんに使うのかな?

普通は両手でかまえて撮影するって教えるからだろうけど、いろんな状況を考えると、片手がほとんどだね俺。片手でも疲れない水中重量に作る必要はあるけどね。左手を体を安定させるために使うと、ピントのあう確率とかあがるよ。おきピンにして。伊豆とかで揺れてる時とか、片手しか使えない。そこで両手で撮ると、体いつも揺れてて大変。

MRSだと、左グリップがあると、手が外とおって、無駄。アンティスの場合、ストロボステーがあるけど、なければ重量も軽いし、ケースの中で場所もとらない。もっともアンティスはボディーを薄く作ると、ステーつきにくいからかもだけど・・・

【こ】

確かに自分もMRSなんで、左手は基本的にポートに行っている(か、どこかつかんでる)んで・・・左グリップって無駄ですねぇ。

しかし、ケースの素材自体、すごい厚みがあるように見えるんですが・・・。

【ゆ】

板厚は、深場を考え17mmです。普通の樹脂系のハウジングだと10mmなんじゃないかと思いますが・・・

その分ファインダーが離れるので、この前撮影した感じでは、あまりにファインダーが小さくしか見えなくて、(普段1Vをつかっているせいもあるけど)アイピースエクステンダーを組み込んでみました。

【こ】

5Dって高価なカメラではありますが、やはり「2番手」、ファインダー周りはどうしても「1番手」よりは落ちちゃいますからねぇ。

アイピースエクステンダー組み込んだ感じはどうですか?・・・劇的改善はないかと思いますが。

【ゆ】

いや、ずいぶんいい感じだよ。まだ陸でしか使ってないけど、17mmにすると、その分離れるし、デジは後ろのスイッチも多くてどうしても、離れる。みんな2/3のデジでもっと小さいのに、よく撮るよね。

俺らは1Vからだと、ダメすぎる。F100でも全然のぞきやすい。ファインダー暗くは感じないな〜

【こ】

グリップを握りながらのメイン電子ダイヤル(前)の操作はあきらめのようですね。

【ゆ】

絞りは後ろの、サブ電子ダイアルになるわけなんだけど、もう少し上に付けて、グリップを握ったまま、いじりやすいほうがいいかもしれない。

今でも一応とどくけど、ここはまだいじれるので、本当にいい場所を探します。メインのほうは、Sスピードになるわけですが、これも1Vみたいに作れば、指がとどきますけど、今回は多少簡略化、複雑なギアかませて、シャッターレバーの上にもってこれるけどね。

【こ】

お勧めしていた「AEロックボタンへのレバーの割り当て」も組み込まれていますね。

【ゆ】

一応使ってみるために、つけてみました。

【こ】

もう「親指AF」は(超音波モーターレンズとの合わせ技で)今のところほぼキヤノン機の特権なんで・・・とりあえず付けておかないと(笑)。

ストロボ周りはどうなんでしょう?

【ゆ】

いまのとこ、完全マニュアル仕様ですが、6ピンコードを解決してTTL使えるといいけどね。普通のハウジングはTTL効くといっても1灯しかきかないからな〜〜

【こ】

先日アテナの社長と少し電話でお話ししたんですが、これを読むとわかるんですけど、通常のニコノス5ピンのコネクターでE-TTLを使えているようなんですよ。通常は2ピンぶんしか結線していないのを、5ピン全てを結線して、ということらしいんですが。

【ゆ】

そうなんだ、6ピン目はなくても平気なんだけどね。アテナの奴も1灯しか使えないはずだよ。TTLでは、今のところ。

【こ】

増灯ですけど、スレーブをイノンの現行機種にすれば(理論上)できますが、光量の「段差」をつけるのが少々困難になってきますね。

【ゆ】

それじゃ〜2灯にする意味の90%はないよね。

【こ】

そうなんですよ。今のところイノンにしろ、まだ出てこないYS-110にしろ、「E(i)TTLで発光しているメインストロボを完璧にまねっこする」ものなんで、逆に段差をつけられないんですよね。ぱっと見、露出制御はすばらしいので、簡単・きれいには撮れるんですが・・・。

さて、いつごろから水中に持ち込まれるんですか?

【ゆ】

今日出発のテスト第2段階です〜〜

【こ】

楽しみですね。

【こ】

その他の情報

ネクサスのキヤノン版は7月中にリリース、という情報が入ってきました。HPなどではまだ全く情報開示はされていないですが。

ちょっと個人的なことですが、6月頭に出たこちらを発注しました。ボーナスが出るとすぐこれです(笑)。

画面の大きさだけではなく、専用キャリブレーションソフトがついていて(測色は既存の他のメーカー品で対応)、従来のソフトウェアにおけるキャリブレーションではなく、モニター本体でキャリブレーションする「ハードウエアキャリブレーション」に対応しているところが自慢です(笑)。 今まで使っていたCRT(ブラウン管)モニターと2画面表示にしようと思っていますので、できたらレポートしますね。まぁ、24インチあれば1画面でも十分?という疑問もありますが。

【ゆ】

ほほ〜〜本体でできるの、いいすね。

【こ】

しかし、このクラスの専門的な商品になると、購入するだけでも結構大変でした。ヨドバシなんかでは注文すら受けてくれない・・・。ちょっと仕事がらみでハイビジョンビデオの編集をする必要が出てきて、フルハイビジョンで見るにはこのクラスの大きさのモニターが必要なんですが。

で、調べてみると、ハイビジョンビデオの編集ってムチャクチャ高いスペックのパソコンが必要とされるんですよ。デスクトップは2台使っているんですが、Windows98SEがもともと入っていたパソコンをそろそろ引退させて代りにハイスペックなのを1台、と思って調べてみると・・・

  • 「インテルマック」にも入っているCPU「CoreDuo」(本来はノートパソコン用)の次のバージョン「Core2Duo」が7月にインテルから発売される。
  • 性能、発熱量、消費電力など全てにわたってかなり劇的に進化する。
  • という状況なんで、すこし自分で自分に待ったをかけました。

自作はともかく、8月から9月にはある程度「Core2Duo」の載ったメーカー製パソコンが発売されるかと思いますので、買い替えなどを考えている方はもう少し待ちましょう。2・3ヶ月待てば、2・3年長く使えるものが手に入りそうです。画像処理には(ハイビジョン)ビデオ編集ほどのパワーは必要ないですけどね。

編集ソフトもほぼプロ仕様(アドビ プレミアプロ2.0・・・マックでのファイナルカットプロに相当)が入りますので、来年の水中映像祭は「デジタル一眼素材でのハイビジョンスペックでのスライドショーなどいかがですか(笑)?

【ゆ】

お願い作って!

【ゆ】

まとめ

さて、デジタル初心者も、ついに第一段階にはいってきました。使い込めば、いろんなことがでてくるでしょう。1歩1歩いきますので。

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