南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

海三昧の日々

今日のパラオは晴れてはいるが雲は多め。店の窓からは見える港の水面は穏やかで風は北東。海に行くスタッフたちを桟橋で見送りながら「いいなぁ」と思いつつオフィスに戻る。外気温32度、外の暑さを感じないエアコンの効いた部屋で仕事していると、なんでパラオに居るのだろう?と自問したくなってくる。海行きたいなぁ。

昨年8月にコロールに戻ってきてから、圧倒的に陸での仕事が多い。デスクの仕事が溜まってきて追い詰められると、だんだん目が三角になっていくのが分かる。現実逃避したいから店の前の桟橋からジャイアントストライドで飛び込んで対岸のロックアイランドまで水面移動でもして、そのまま水路の流れに乗ってブルーコーナーまで流されて・・・なんて妄想がはじまる。妄想しながらフラフラ〜っと桟橋に出て、ハッと我に返るのである。海がいいのだ。仕事が嫌いなわけではないが机の仕事はキライなのだ。

年が明けてパラオは本格的なトップシーズンを迎える。忙しさは年末から加速度をつけて激しくなっていく。同時にガイドたちの肌は小麦色から黒褐色へと変わり、髪は潮焼けで金髪化していく。体は疲れてくたくたになる代わりに海を見る目は冴えてくる。疲れと引き換えに直感が研ぎ澄まされていくのかも知れない。この時期パラオがベストシーズンと呼ばれる理由は海だけではない、ガイドたちもまたベストな状態へとチューンナップされていくのだろう。海三昧の日々がはじまる。

連日、ダイビングスタッフたちは皆タンクを担ぎながら嬉しそうな顔で海へと発つ。海中心の生活となる3ヶ月間。パラオのベストシーズン到来。2008年はどんなシーンを僕らダイバーに見せてくれるのだろう。期待と希望をいっぱいに詰めたタンクを持って、今日も海へ行こう。

本年もよろしくお願い申し上げます。


秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

ミクロネシア・パラオ

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