春の行方

3月に入ってからというもの、八丈島はなぜか肌寒い日が続いています。

最初はてっきり自分が年を取ったせいで、そう感じるようになってしまったのかと思っていました。

ところが寒いと思っているのは私だけじゃなかったようで、年度末の観光の目玉であるフリージアの開花も遅れています。

まあ陸が例年より寒くても、海が暖かければダイバー的にはOKだったのですが。

なんと水温もがっくり。

今年に入ってから上がったり下がったり、怪しい雰囲気が漂っていたのが、3月に入って低めで安定してしまいました。

ずーっと低いままであれば、寒さに強い生き物たちが増えるのですが、急に下がってそのまんまとなると、海の中は閑散としていきます。

暖かい海が好きな生き物たちは、どんどん弱って動きが鈍くなっていきます。

本当なら色鮮やかなイソバナガニ。なんと体に藻が付き始めています。

藻が付き始めたイソバナガニ

これはカニだけではなく、最近見かけるアオウミガメも甲羅にびっしりと藻がついています。

動かないでじっとしていると、あっと言う間に藻で覆われてしまうようです。

サカナたちも元気に泳ぎ回ることができないので、簡単に捕食魚に捕まってしまいます。

お魚くわえたカサゴ

口の両端からちらっと見えている赤いヒレは、キンギョハナダイでしょうか?

カサゴはもちろん、アカエソたちも、いまならお魚食べ放題といった感じ。

そして水温が下がると一気に増えてくるのが小さな生き物たち。

この生き物たちをガンガン食べていたサカナが減ったからでしょうか。サカナが激減すると同時に急増します。

水底付近をホバリングしているヒメオオミアミ

米粒サイズで、ぶーん、ぶーんと飛んでいて可愛いヒメオオミアミ。

黄色やオレンジ色など、色彩バリエーションがあるのも見ていて楽しい。

アヤニシキの上を歩くコツブムシの仲間

こちらも米粒サイズ。

名前を教えてもらった時、コメツブムシと聞こえたのですが、コツブムシの仲間だそうです。

オオグソクムシとも近い種だそうで、確かにちょっと形が似ています。

でも、サイズが小さくて、色がついていると、全然雰囲気が違いますね。

ちょっと寒くて辛いけど、黒潮ど真ん中の時とは違った生き物たちとの出会いが楽しめます。

あー、でも、ゴールデンウィークまでには黒潮に戻ってきてほしいなあ。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
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