ガイドのつぶやき - 沖縄・久米島からThe Diving Junky Magazine

今年のクマノミたちの卵観察終了…

以前、豪海倶楽部5月号にて「ハッチアウトへの道」という題名の記事を書かせて頂きました。

読んで下さった方ならお分かりかもしれませんが、毎年「真泊スロープ(以下スロープ)」というポイントにて、ハマクマノミの卵観察を行っています。

ハマクマノミ雌とハッチアウト当日の卵

今年はハマクマノミに加え、ハナビラクマノミ、カクレクマノミの3種を観察し続けました。

ハッチアウトした日付、回数、その他諸々、いろいろとデータを記録してきましたが、この記事を書いている11月末日の段階では、僕が実際に潜って観察した記録によると、ハマクマノミ9回、ハナビラクマノミ3回、カクレクマノミ6回、卵を産み、育んでいました。(すべてのハッチアウトシーンに立ち会ったわけではないので、ハッチアウトしなかった可能性もあります…。)

また近いうちにスロープに潜って確認してきますが、時期的に考えて今年の産卵は、もう終了したと思います。

ただ、繁忙期や、長期休暇等でしばらくスロープに潜ることが出来ないことがあったので、もう少し卵を産んでいたのではないかと思っています。実際、ハマクマノミに関して言えば、昨年までの記録によると産卵した回数は二桁以上です。

3種の中で、一番回数の多かったハマクマノミの繁殖事情に関して、少し振り返ってみようと思います。

ハマクマノミ雄とハッチアウト当日の卵

一回目は、3/29、3/30の二日続けてハッチアウトしました。

去年の一回目は4/1、4/2だったので、始まりは去年と同じ頃でした。

二回目も4/13、4/14で、二日続けてハッチアウトしました。

久米島では、他のボートポイントでもそうなのですが、毎年4月末頃までは、ハマクマノミとクマノミの2種は、二日間に分けてハッチアウトさせているようです。

そこから、一か月ほど空いてしまったのですが、5月中旬から、6月末にかけては、およそ二週間おきに4回卵を産み、ハッチアウトしました。5月以降はすべての卵が一日でハッチアウトするようになりました。

それ以降は高水温の影響からか、しばらく産卵をやめてしまい、さらに繁忙期で観察のための時間を作ることが出来ず、8月に1回、9月に1回、10月に1回ハッチアウトを観察しただけでした…。

こう振り返ってみると、やはりあと何回かは産卵していたと思いますし、お客様にご案内するには5月〜6月にかけての期間が最適なんだろうと思います。

ハッチアウト

入社以降、ずっと観察を続けていますが、お客様にご案内できた回数はほんの僅か…

でも、年数を重ねるごとに、わかってきたことも確実に増えています!!

来年から、この観察も5年目に突入です!!

また一つずつ積み重ねたいと思います!!

気づけば今年も終わります!

本年もありがとうございました!

また来年も宜しくお願い致します!

吉田 健太朗
吉田 健太朗
(よしだ・けんたろう)

1990年7月9日生まれ
三重県の漁師町出身

祖父も父も漁師、というか周りの大人のほとんどが漁師。幼少の頃より海のある生活が当たり前だった。

いつからダイビングに興味があったのか定かではないが、高校生の頃、進路相談の際に「どこの大学に行きたいんや?」と聞かれ、「ダイビングをしやすそうな所」と答える。

そんな理由から、静岡の大学に進学し、ダイビング部に入部する。そこからの学生生活は、潜る事だけを考え、アルバイトとダイビング漬けの毎日を送る。

そんな中で、20歳の夏に初めて久米島を訪れ、“ESTIVANT”に強く惹かれ、その時に就職することを決意する。

海を通し、数多くの素晴らしい出会いと刺激のあるこの環境の中で、真剣に海と向き合い、ただがむしゃらに突っ走っていこうと思います!!

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